多くの仮想通貨トレーダーが次のアルトコインシーズンの到来を待ち続ける中、ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は「実際にはずっと続いている」との見方を示した。
ヘイズ氏は木曜日に公開されたポッドキャスト番組で「アルトコインシーズンは常に起きている。アルトコインシーズンは来ていないと言い続けているなら、それは上昇した銘柄を保有していなかったからだ」と語った。
同氏は、多くのトレーダーが過去と同じ形でアルトコインシーズンが再来すると考え、同じ仮想通貨やナラティブが繰り返されると想定している点を問題視した。「前回のアルトコインシーズンと同じ展開を望んでいたのだろう。そうすれば、自分が何をすべきか分かっている気になれるからだ」と述べた。
過去に囚われるべきではないと警告
ヘイズ氏によれば、多くのトレーダーは「前のシーズンで上がったから、今回もこれを買えばいい」という発想に囚われているという。
ヘイズ氏は、過去のパターンに依存するのではなく、市場で何が新しく起きているのかに目を向けるべきだと強調した。「これは新しいシーズンだ。上がるのも新しいものだ」と語っている。
具体例として、今サイクルで「最も優れたストーリー」として挙げたのがハイパーリキッド(HYPE)だ。同トークンは「2ドルか3ドルで始まり、そこから一気に60ドルまで急騰した」と説明した。
また、ソラナ(SOL)についても言及し、2022年には「ほぼ7ドルまで下落した」が、今年初めには約300ドル近くまで上昇したと指摘した。
「つまり、アルトコインシーズンは存在していた。ただ、そこに参加していなかっただけだ」とヘイズ氏は述べた。
次のアルトコインシーズンを巡り見解は分かれる
もっとも、ヘイズ氏の見方に同意しない声もある。コインクアントのマーン・フトゥイCEOは最近、コインテレグラフに対し、次のアルトコインシーズンでは上場投資信託(ETF)が存在する、あるいは承認が見込まれる比較的古い仮想通貨が、多くの資金を吸収するとの見方を示した。
業界内では、次のアルトコインシーズンがどのような形で、いつ訪れるのかについて意見が分かれている。
ビットコイン(BTC)が先に史上最高値を更新し、その後イーサリアム(ETH)、さらに小型アルトコインへと資金が循環するという、従来型のローテーションを待つトレーダーも依然として多い。
一方、ビットフィネックスのアナリストは8月、主要な仮想通貨以外にも投資対象を広げるETFが承認されない限り、アルトコイン全体が大きく一斉に上昇する展開は起きにくいとの見解を示している。
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