アルゴランド創業者のシルビオ・ミカリ氏は、チェスのグランドマスター(チェスの最高位タイトル)であるセルゲイ・カヤキン氏とのチェス対戦をブロックチェーンで記録した。

国際チェス連盟(FIDE)のオンラインアリーナで行われた試合は、ワールドチェスを通じて放送された。チェスは紳士のゲームとみなされているが、不正行為が問題となることもある。ブロックチェーン技術を使い記録を行い、透明性を高めることで、既存の問題を削減できると期待される。

チェスはほかのスポーツほど、新型コロナウィルスの影響を受けていないが、試合は過去数か月にわたって完全にオンラインに移行しており、ブロックチェーンを適用しやすいタイミングでもあった。

アルゴランドのミカリ氏はチューリング賞受賞者であり、暗号分野での研究でも多大な実績を持つ。カヤキン氏は、世界で最も優れたチェスプレイヤーの1人であり、12歳で史上最年少でグランドマスターの称号を獲得している。

試合はミカリ氏が健闘したものの、カルキン氏の勝利で終わった。

チェスとブロックチェーンの相乗効果

試合終了後、ミカリ氏とカルキン氏はチェスとブロックチェーンの間に大きな相乗効果があると指摘している。カルキン氏自身も個人的に仮想通貨(暗号資産)を所有しているほか、ブロックチェーンにも大きな関心を持っていると語った。またミカリ氏は、将来的にアルゴランドがチェス普及を目的とした助成金を作成する考えも表明した。