著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏がかつてないほど仮想通貨ビットコイン(BTC)に対して弱気になっている。

ラスターニ氏は2月28日にビットコイン分析を更新。ここ数日の急落について「強気トレンドからの転換の可能性もある」と危機感をあらわにした。

不吉な前兆は見られていた。

ラスターニ氏は、「トレンドラインと1万ドル水準の突破にビットコインが苦戦していたことは警告のサインだった」と振り返った。レジスタンスを突破できず「ビットコインは強気シナリオを実現したくなかったようだ」とし、テクニカル的に重要な9600ドルも下回ったことで「より深いプルバックシナリオ」が展開されるかもしれないと述べた。

「以前から言ってきたように21週移動平均線(週間チャートで)を下回ったのは大きい」

今後の展開についてラスターニ氏は、26日の水曜日につけた安値、トレンドラインと144単純移動平均線(SMA)という3つのテクニカル的なレベルに注目。それらはサポートが8300ドル付近あることを示しており「トリプルサポートになっている」とする一方、もしここが崩れてビットコインが取引を終えるようなことがあれば「俺にとってもうアウトだ」と述べた。

(出典:Alessio Rastani「トリプルサポート」)

ラスターニ氏にとって「アウト」とは、すべてのロング(買い)ポジションを売ることを意味している。