AI(人工知能)企業のアンスロピク(Anthropic)は5月23日、スパーク・キャピタルが主導するシリーズCの資金調達ラウンドで4億5000万ドル(約623億円)を調達した。この資金調達ラウンドには、グーグル、セールスフォース・ベンチャーズ、サウンド・ベンチャーズ、Zoomベンチャーズが参加した。

アンスロピクは、この資金を「有益かつ無害で誠実なAIシステム」を構築するために使用すると述べている。その一部には、さまざまな会話やテキスト処理タスクを行うことができるAIアシスタントのClaudeが含まれているとのことだ。

アンスロピクは現在、100Kコンテキスト・ウィンドウという新機能を開発中だ。これによりユーザーは数百ページに及ぶ資料をデジタルAIアシスタントのClaudeに読み込ませ、解析してもらうことが可能となる。資金調達に関連して、スパーク・キャピタルのジェネラルパートナーであるヤスミン・ラザヴィ氏もアンスロピクの取締役会に参加することになる。

つい先日、OpenAIのサム・アルトマンCEO、最高技術責任者のグレッグ・ブロックマン氏、リードサイエンティストのイリヤ・サツケバー氏が共同で、超知性AIが10年以内に到来する可能性があると警告した。「私たちはそれを正しく行う必要がある」と、3人は書いている。彼らはまた、超知性AIの創造を防ぐためには、少なくともグローバルな監視体制の設立が必要であると述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン