伊ナポリ市長、独自の仮想通貨発行へ 中央政府やユーロに対抗

南イタリア最大の都市ナポリのルイジ・デマジストリス市長は2日、ナポリ市独自の仮想通貨を発行すると発表した。イタリアの中央政府による「強奪」や「腐敗した」通貨であるユーロに対する代替手段として、仮想通貨に対する期待が高まっている。

ナポリ市独自の仮想通貨は、詳細はまだ発表されていないものの、ナポリに政治・財政的な独立をもたらすため3段階の行動計画の一部として掲げられている。「ローマの権力者たち」から南部を解放し団結させる方針の一環だという。デマジストリス市長によると、イタリアでは南部に対する差別意識が強いという。

「(19世紀北イタリアに存在した)ロンバルド・ヴェネト王国の勢力を軸にイタリア政府にはアンチ南部の意識がある。南部の資源を横取りして金持ちに分配し、南部には少しの施し物しか残さない。我々は歴史上今までなし得なかったことに挑戦しなければならない」

またデマジストリス市長は、ナポリは借金を認識していないと主張。ユーロを「腐敗した」通貨であると批判し、「我々は実際のところは被害者で救済されるべきで、強奪者に対して借金を返済する必要はない」と話したという。

ナポリ市では、ブロックチェーンとトークンシステムを使って観光業にイノベーションを起こすことで、従来の経済システムから脱却しようという声が高まっているという。