アフリカ南部ジンバブエにある仮想通貨取引所創業者が33BTC(約3240万円)が入ったコールドウォレットのパスワードを紛失したまま逃走した。地元メディアのiHarareが先月31日に報じた。
報道によると、ジンバブエの仮想通貨取引所ゴリックス(Golix)の創業者兼CEOであるタワンダ・ケンボ氏が2018年5月にコールド(オフラインの)ウォレットにアクセスできなくなっていたことがわかった。ケンボ氏に問い合わせようとしたところ、ケンボ氏は逃走していることが判明したそうだ。
ゴリックスでは、過半数の顧客が出金ができない状態になっている。また、ジンバブエの規制当局は、ゴリックスに対して閉鎖の命令を出したという。
この事件を受けて想起されるのは、カナダの仮想通貨取引所クアドリガCXで起きた事件だろう。
クアドリガCXでは、創業者のゲリー・コットン氏が急死したことで、仮想通貨を管理するコールドウォレットのパスワードを知る人物がいなくなった。この結果、クアドリガCXが預かる1億9000万カナダドル(約159億円)相当の仮想通貨にアクセスすることができなくなったと報じられている。
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