コンサルティング企業のアクセンチュアは、ブロックチェーンを活用して観光客を識別するサービスを展開することで、カナダとオランダの政府、航空会社らと契約を交す。同社が6月18日、コインテレグラフの記者に述べた。観光客が事前に旅程や好みを登録し、旅行中により良いサービスが得られるようになることを目指す。
アクセンチュアのキャピタル市場マネジングディレクターのデビッド・トリート氏はロンドンで開催されたカンファレンス「シンクロナイズド・ヨーロッパ」で、バイオメトリックデータを使用して旅行者を識別する「ノウン・トラベラー・デジタル・アイデンティティ(Known Traveller Digital Identity)」を展開することで、カナダ政府とオランダ政府、エアフランスKLM、エアカナダ、複数の空港と正式に契約を交し、提携していくと述べた。ブロックチェーン部門の活動拡大の一環だとしている。
これは極めて個人仕様のサービスで、例えば、旅行中に自分の好みを共有できれば、よりよいサービスが得られるはずだとトリート氏は説明。旅行者は事前にバイオメトリックスと旅程などを税関に申告できるとしている。同サービスは、約2週間後にも展開される予定だという。
カナダのマルク・ガルノー運輸相は、「改革は、国際競争力、可動性、生産性を活気づける鍵となる」とし、以下のように述べている。
「新しい技術の進歩を活用することで、公衆安全やセキュリティへのリスクが伴うアプローチへのサポートができ、旅行経験を改善しつつ航空旅行を効率的にできる」
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版