分散型金融(DeFi)プロトコルのアーヴェ(Aave)が11月4日、同プラットフォーム上での一部機能に影響を及ぼす問題の報告を受け複数の取引市場を一時停止した。
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Today we received a report of an issue on a certain feature of the Aave Protocol. After validation by community developers, the guardian has taken the following temporary prevention measure (no funds are at risk):
— Aave (@aave) November 4, 2023
今回一時取引停止になったのはアーヴェV2イーサリアムマーケットや、アバランチ・ブロックチェーン上のアーヴェV2で取引されているいくつかの暗号資産だ。
これに加え、ポリゴン、アービトラム、オプティミズム上の一部の暗号資産の取引も凍結されている。
アーヴェはX上で「アーヴェプロトコルの特定の機能に問題があるとの報告を受けた」と発表。開発者による検証後、一時的な予防措置を講じたとしている。なお、同プラットフォーム上の資金は危険にさらされていないとのことだ。
現時点で問題の原因については明らかにされていない。
アーヴェによれば、アーヴェV3のイーサリアム、ベース、メティスの市場はこの問題の影響を受けていない。ポリゴンとアバランチ上のアーヴェV2市場も影響を受けていないという。
アーヴェは「プロトコルを正常運用に戻すためのガバナンス提案が間もなく提出される。問題が完全に解決した後に詳細な事後報告を公開する」としている。
現在凍結された暗号資産からの引き出しや返済は可能だが、問題が解決するまで新たな資産の預け入れや借入はできないという。
一方、アーヴェが発行するトークンAAVEの価格は小幅に反落したのみで、大きな影響は出ていない。
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