急速に広がるコロナウイルスの大流行に向けて、ニューヨーク州にあるオールバニ国際空港では、空港内や空港にある物体の清潔度を追跡する「ウェルネス・トレース・アプリ」の実験を開始した。アプリにはマイクロソフトのAzureエンタープライズブロックチェーンを使用して構築されている。

このアプリは、ゼネラル・エレクトリック社(GE)がTE-FOODとEurofinsと提携して開発。コロナウイルスのパンデミック中やパンデミック解消後の安全な旅行体験を提供することを目的としている。

このアプリは、旅行者が物体の表面に触れる前に、表面の清潔度に関する情報を旅行者にリアルタイムで提供することを目指している。旅行者は、空港内やその周辺にあるQRコードのステッカーを携帯電話でスキャンすることで、情報を収集できる。

オールバニ国際空港によると、空港の従業員がアプリを使用して、空港内とその周辺の主要なエリアやオブジェクトの清掃プロトコルを追跡するために使用し、実験は3ヶ月間続くという。45枚以上のQRバーコードステッカーが地域や空港周辺の物体に貼られる。

オールバニ郡空港局のフィリップ・カルデロンCEOは、「GEの最先端のウェルネス・トレース・アプリの使用は、パンデミック後の世界でより安全な旅行を実現するための新しいデジタルソリューションの統合に向けた、我々の共同の取り組みの主要な第一歩だ」と述べた。

世界中で、ウイルス対策にブロックチェーン技術を活用している。

シンガポールでは、政府所有の投資会社SGイノベートとシンガポールのスタートアップAccredifyが、ブロックチェーンを利用した新しいデジタルヘルスパスポートを共同開発した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン