ベンチャーキャピタル企業のアンドリーセン・ホロウィッツがこれまでの仮想通貨との関わりを足がかりに、新たなファンドに向けた動きを活発化させている。フィナンシャル・タイムズ (FT) が報じた。

FT は30日、「一連の動きに詳しい4名の話によると、アンドリーセン・ホロウィッツにとって仮想通貨投資に焦点を合わせた3番目のファンドとなる今回の新ファンドは、投資家から8億~10億ドルを調達することを目標としている」と報じた。

ベンチャーキャピタル (VC) 企業のアンドリーセン・ホロウィッツ(「a16z」という名でも知られている)は、仮想通貨・ブロックチェーン分野にも積極的に関わっており、多くのプロジェクトに投資してきた。同社は新ファンドの資本を仮想通貨関連のプロジェクトやデジタル・アセットに投入する計画を立てていると、FT が報じている。

このアンドリーセン・ホロウィッツは4月14日に株式を公開したばかりのコインベースに対しても重点的な投資を行っていた。FT が引用した規制当局の書類によると、アンドリーセン・ホロウィッツは保有していたコインベースの株式およそ1億2000万ドル分を売却した一方、コインベース上場時にはおよそ110億ドルの資産を保有していた。 

2020年4月には、アンドリーセン・ホロウィッツが2番目となる仮想通貨関連ファンドに4億5000万ドルの調達を目標としていることに関する記事が報じられた。同社は最終的に5億1500万ドルを確保した