機関投資家の流入によって、ビットコインは2024年に10万ドル以上に上昇するという指摘が出ている。
仮想通貨分析プラットフォームのクリプトクオントでCEOを務めるジュ・ギヨン氏は2月11日、X(旧Twitter)で発表した最新の分析で、2024年のビットコイン価格目標を11万2000ドルと設定した。
ビットコインETFが11万2,000ドルに上昇させる
2024年1月に米国でビットコイン現物ETFが上場したことで、機関投資家によるビットコインへの投資が加速している。
ジュ・ギヨン氏は、ビットコインの実現価格に投資の影響を考慮した上で、上記の価格目標を算出した。実現価格は、ビットコインの全供給量が最後に移動したときの総額を反映する指標だ。
クリプトクオントのデータによると、今年だけで既存の4510億ドルにさらに1140億ドルが追加される可能性がある。
「ビットコイン市場は月間95億ドルの現物ETFの流入を記録しており、年間で実現価格を1140億ドル押し上げる可能性がある。GBTCの流出があっても、760億ドルの上昇により、実現価格は4510億ドルから5270億ドル~5650億ドルに上昇する可能性がある」

投稿では、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの流出が続いていることにも言及。今後の値動きについて、ジュ・ギヨン氏は55,000ドルから59,000ドルが「最悪のケース」であると持論を展開した。
半減期前に10万ドル可能=アダム・バック
既報のように、2024年のビットコイン価格目標は、強気な見方が多い。
特に4月に予定されている半減期は、市場関係者の注目を集めている。
最近では、ブロックストリームのCEOであり、「仮想通貨の父」とも称されるアダム・バック氏も、半減期前に10万ドル突破の可能性を指摘した。
バック氏はXの投稿で、2021年10月にビットコイン価格が4万7000ドルを突破し、その後6万9000ドルの最高値を更新したことを振り返り、「その上昇には41日かかった。半減期まであと70日ある。半減期前に新たな最高値、あるいは10万ドル突破の可能性をデータは示している」と述べた。