ビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)承認への期待が高まる中、BTC価格が10万ドルに達するとの予測も増えている。特に、2024年4月の半減期が180日以内に迫っていることから、その傾向は強まっている。
半減期でのBTC価格の動き
ビットコインの値動きはしばしば周期的な振る舞いを示す。アナリストは現在の価格推移と過去のパターンとの間に類似性を見出し、2013年や2017年を彷彿させる強気サイクルを予想している。

ビットコインの過去の強気相場は、採掘されるBTCの割合が減少する半減期イベントを通じて4年周期で進む傾向がある。次の半減期は2024年4月に予定されており、過去のケースにならえば、強気相場は数ヶ月前から始まり、ビットコインの価格が新たな最高値に達するまで続く。
ビットコインの価格が10万ドルを超えるとの予測は、半減期が180日以内に迫っている今、より一般的になっている。一部の人々が今回の半減期がこれまでで最も重要だと考えている一方で、今回は過去のような強気サイクルとは異なる結果になると指摘する声もある。
ビットコインの買い増し
ビットコインに対する信頼を示す主要なステークホルダーは、保有量を増やしている。オンチェーン分析は、主要な投資家がステーブルコインをビットコインに交換し、上昇ラリーの勢いを増すようなトレンドの逆転を示唆している。
さらに重要なことは、少なくとも1000BTCを保有する「クジラ」は、大幅な上昇に先立って通常見られる買い増しの兆候を示していることだ。

グラスノードのデータによれば、ビットコインの蓄積トレンドスコアは現在1であり、ネットワークの大部分を占めるクジラが全体的に蓄積していることを示している。さらに、クジラではない小口投資家も蓄積を進め、その数値は2023年を通じて新たな高値を打ち立てている。
ビットコインETF承認の可能性
米国におけるビットコインETFに関する議論が活発になっている。ブルームバーグのETFアナリストは、ビットコインETFが年内に承認される可能性を75%としている。ETFが承認されれば、更なる機関投資家を引き付け、ビットコインの価格にプラスの影響を与えるだろう。
アーンスト・アンド・ヤング(EY)のブロックチェーン責任者は10月後半、ビットコインETFは、機関投資家からの大量の需要を引き起こすと予想している。
仮想通貨のセンチメント改善
仮想通貨市場のセンチメントは上昇している。投資家のセンチメントを測る指標である恐怖・強欲指数は、市場に「貪欲」が広がっていることを示す72というスコアを記録した。

この市場センチメントの変化は、過去に価格上昇の前兆となっており、今後の強気相場の占う数値となる可能性がある。特に、72という数値はビットコインが過去最高値の6万9000ドルに達した2021年11月以来のレベルだ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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