ビットコイン(BTC)価格は、コインベースで2020年の最高値である12,486ドルを付けた後、下落に転じた。過去48時間でBTCは約5%下落し、アルトコイン市場での下落幅はさらに大きなものとなった。

ビットコインが12,400ドルから反落した主な理由は3つある。つまり、強固なレジスタンス、高い資金調達率、過熱した上昇ラリーだ。しかし、トレーダーは今回の下落はBTCの勢いを強めることになる健全な調整だと考えている。

1,000ドルの調整は健全か?

過去のビットコインの価格サイクルにみられるように、デジタル資産は通常、急騰した後に急激な調整がみられる。

たとえば、2020年1月から2月にかけて、ビットコインの価格は7,400ドルから10,500ドルにまで上昇した。翌月、BTCの価格は1月前の水準まで下落した。

ビットコイン価格はまた、先物市場に起因する可能性が高いボラティリティ急騰をみせている。BTCが比較的大きな高騰もしくは急落を検出すると、一連の清算が発生し、結果として大きな価格変動が生じる。

過去48時間の反落により、資金調達率は平準化されている。つまり、先物市場ではロングポジションの過密状態がなくなり、過剰レバレッジのポジションが一掃された。

出典: Michael van de Poppe ビットコインの保ち合いフェーズの可能性

一部のトレーダーは、これが健全な調整であり、一時的に安定または保ち合いの期間につながる可能性があると指摘している。仮想通貨(暗号資産)トレーダーのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、最新のテクニカル分析で12,200ドルから11,200ドルの間でレンジ取引となる可能性を指摘している。

同様に、仮想通貨アナリストのニック・ヤレムチェク氏は、BTCが2019年5月に値動きと相似したフラクタルとなっている可能性を示していると指摘している。

出典: Nik Yaremchuk BTC価格サイクルのフラクタル

市場は短期的および長期的に周期的に動く傾向があるため、ビットコインはしばしば歴史的にフラクタルな展開を見せることがある。ヤレムチェク氏は次のように指摘している

「もう1つのフラクタルは2019年5月と同じような形となっている。どちらの場合も幅広の上昇ウェッジ内にトライアングルとくさびが存在する。以前ほど完璧な強気には見えないが、113,000~11,400ドルに達したあと新しい上昇ラリーになるだろう」

BTC価格が大きな上昇を見せた後に保ち合いとなる傾向がある。特に12,000ドルと14,000ドルの間の主要なレジスタンスに入る前にそうなるだろう。

売り圧力は低下し続けている

6月以降、現在のビットコインの強気トレンド全体で一貫したテーマが市場全体の売り圧力を弱めている。オンチェーン分析を手掛けるグラスノード(Glassnode)は、取引所に留まっているビットコインの量が低下していることを指摘している

「BTCの取引所残高の減少は、売り圧力の低下を示している。現在、取引所には260万BTCがある。BTCが1年前に高値を記録したとき(280万BTC)を下回り、3月の下落前(290万BTC)を下回っている」

ニュートラルな先物市場、BTCの値動きを示す歴史的フラクタル、そして取引所に滞留するBTC量の減少は、ビットコインが中期的には強気であることを示しているようだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン