ビットコインを購入したい人や売りたい人、市場におけるそういった人々は常に暗号通貨の価格に注目しています。これはトレーダーにとっては、いつ買い、いつ売るべきなのか、といったことを判断する上で重要なファクターです。日々専門家たちはファンダメンタルな面とテクニカルな面の両面から価格予想をしていて、投資家たちは、次に述べるようなビットコインの価格と価値に影響を与えそうな可能性のあるニュースであればどれでも一心に追うのが常です。今回の記事では、まずどういったファクターがビットコイン価格のレートの上昇、下落を招くのか学んでいきたいと思います。まずは、最初に代表的なものから見ていきましょう。
ビットコインに価値がある理由
●ビットコインはお金、そして不換紙幣に交換できます。ビットコインにはお金の持つ独自の機能全てを備えています。分ける事ができ、恒久性があり、見てビットコインだとすぐわかるものですし、なによりも大事なのは、支払い方法として成立しているという点です。不換紙幣や金(ゴールド)とは違い、ビットコインには物理的な実体がありませんので、そういった物理的な後ろ盾はありません、しかし、むしろそれは、数学的、そして技術的な基礎がビットコインにあるからだ、といえます。
●人々から貨幣として信頼されていて、その信頼は日増しに増加している
●ビットコインが既にユーザーにとって一般的な支払い方法として認知されていますし、その勢いも益々加速しています。
●ビットコインに関するコストは、ビットコインの持ち主であるユーザーによって決定されますが、決定権があるのはユーザーのみです。
価格に影響する要因
では早速、ビットコインの価格成長にどういった要因が影響するのか探ってみましょう。御存知の通り、どんな貨幣や商品の価格であっても、それは需要と供給によって決められます。
そして何よりもまず、ビットコインの価格に影響する重要な要因として、ビットコインには数と時間においてリミットが設けられている、ということが挙げられます。ビットコインの最大数は長らく知られている通り、たった2100万しかないのです。このように、新しく作られたり、マイニングされたりと、ビットコインが利用可能な期限も予測可能ですし、その生産速度も下がってきています。こういった要因がビットコインにポジティブな影響を与えてその成長の一因となっているのです。
第2に、どこまでも限りなく上昇していくビットコインのその価格からもわかるその信頼性です―1万ドルから100万ドルか、いやそれ以上かもしれません。
3つ目は、決済システムとしてビットコインを利用し、お金をあるところから別のところへ送金できるという点です。
4つ目は、人々の信頼です。ここ数年、益々人々の暗号通貨への興味が広がり、買いに繋がっています。そしてさらに多くの企業や業者がビットコインを決済における一つの手段として受け入れています。これもまたビットコインが成長している一因です。
5つ目は、ビットコインが決済方法や投資の対象として、各国の政府によって認識されているという点です。法的に受け入れられ始めていますし、レギュレーションや世界中の国々で公のステータスとして広がってきています。
6つ目は、世界の先進国おけるそのマクロ経済的な指標から独立している、という点です。
国が発行する通貨は、統計的な情報の質によって変動しますが、そういったニュースはビットコインの価格にはほとんど影響しません。
では、実際にビットコインの価格に影響を与える要因を考え、何が価格を下げるのか考えてみましょう。世界において絶対的に信頼の置ける通貨など存在しないことは誰もが皆知っています。では、何故私たちは市場において定期的にビットコインの価格が下落しているのを見かけることがあるのでしょうか?
●ビットコインは通貨市場においては他の通貨や株、債権と同じように金融商品として扱われます。言い換えれば、常に売り買いされている商品だ、ということです。ビットコインが出現して以来、その価値は信頼できるものとして証明されつつありますが、外貨為替市場において固有の変動がある、と証明されたわけではありません。ビットコイン価格の変動は、おそらく買い手と売り手の間で、最適な価格を模索することによって引き起こされるのではないかと考えられます。
●ビットコインによる取引は限定的ですし、価格自体には大きな影響が出ないため、お金はあまり多く必要としません。価格を高騰させることで市場にすぐに反応してもらいたいのであれば、一人買い手がたくさんビットコインを購入すれば十分です。または、反対に、たくさんビットコインが売られることで、その価格が急激に下るという可能性はあるでしょう。
●ビットコインの価格の変動は人々による信頼に依存しています。どんなネガティブな情報でもビットコインの価格が下がるきっかけとなり得ます。
●ビットコインには他にもたくさん競合する暗号通貨的ファミリーがいます。こういった暗号通貨によって、株式交換や暗号通貨の価値の成長に繋がり良い結果を出すことができれば、ビットコインの価格自体に影響を与える可能性があります。
私たちは、今回アルゼンチン出身のIvan Tello氏に意見を伺いました。彼はruautereports.comにおけるエリオット波動に関するテクニカルアナリストであり、スペシャリストです。今回彼は次のように返答しています―
「ビットコインの価格は人間の心理によってシーソーのように上下します。将来的にもっと価格は上昇するだろう、今朝のニュースでネガティブな影響が出るかもしれない、といったように。価格が上がり下がりするのは、疲れを知らない2つの力の間で継続的な闘争があるためです。価格が上がることによって得をする人 VS 価格が下がることで得をする人、ビットコインは今安い、高いと思っている人の間での闘争です。技術的な分析は必要ありません、勉強する必要もありませんし、何故価格が上下するのか、などと理由を分析する必要もないのです。ジャーナリストはそうしています。彼らはただ名前を付け、タイトルを付けます、そうすることで人々は何故価格が変動したのか、とそこで理解することになるのです。しかし、基本的には、彼らにも価格が何故変動したのか、その理由を知りませんし、あるいは出版される前に情報がリークされたかしたのでしょう。彼らはニーズや心理に合わせて価格を変動させるプレーヤーです。こういった行動には足がつきます。そしてその足跡は、テクニカルアナリストから学ぶことができます、その足跡は彼らが残したものなのです。
石油価格は石油が希少な商品だから上がる、とか、石油はいずれ底をついてしまうから金の価値は上がるだろう、などと考える人は市場には何の影響も与えません。
価格は、上がらなければいけないから上がり、下がらなければいけないから下がるのです。大衆の心理です」
ビットコイン価格変動に関する謎は常に投資家と一般の人々に関係しているのでしょう。他にはどんな要因があるのでしょうか?謎はまだ解けないままです。