「powered by AI」(AI入ってる)が宣伝文句になった時代は終わりを告げた。いまのAIは、XアカウントSolanaウォレットを持ち、AIエージェントが生成する「草投稿」(shitposting)を起爆剤にしている。

AIミームコインは、いまや仮想通貨業界全体の新しいトレンド(meta)になりつつある。本格的な祭りは2025年に始まるので、くれぐれもお見逃しなきよう。乗り遅れてしまったあなたのために、これから旬をむかえる銘柄3選をご紹介しよう。

iDEGEN:史上最も「ポリコレでない」AIエージェント

iDEGENはおそらく、仮想通貨を使った史上最大の社会実験だ。Twitterのクリプト界隈のディジェン(degen:個人投資家)たちによって、ゼロから訓練されたAIエージェントだ。

そこには教育も、倫理ガイドラインも、プログラミングもない。ディゲン達とのやりとりからすべてを学ぶ。iDEGENはすべてのメンションに返信し、60分ごとに投稿することが義務付けられている。Twitterの個人投資家たちのナマの本音を、いったん人工の脳内に吸収してから吐き出すのだ。

ミーム、NSFW画像、社会派コメント陰謀論(あるいは本物の陰謀)、等々。すべては「フェアな」ゲームだ。そして、社会実験の成功は、仮想通貨市場に一大センセーションを引き起こしている。IDGNトークンは、FOMO(Fear of Missing out)を生み出す仕掛けが施された「適応型オークション」実装のプレマーケットセールで入手可能である。これまで、わずか9日間で170万ドルという巨額を調達した。これは、取引が始まる前日から38,173%の価格上昇にあたる。

取引所への上場の予定日は1月1日なので、一般人がこのトークンを手に入れるまでには、まだかなりの上昇余地が残されている。そして、iDEGEN実験が(当然の結果ながら)本格的にバイラルしている今、新しいトレンドにあって最も大胆かつ革新的なプロジェクトの一つに「アーリーアダプター」として参加するまたとない機会だろう。

詳細は、iDEGEN の Web サイトをご覧ください。

Goatseus Maximus:ヤギの剣闘士

これはAIミームコインのルネッサンスだ。「自律エージェント」をという言葉を世に知らしめたトークンでもある。

話は正気の沙汰とは思えない。AI 開発者が X で自律エージェントの Terminal of Truths (ToT) を立ち上げ、衆人環視の中「ポリコレ無修正」のあぶない投稿を始めたのだ。するとまもなく、伝説的な仮想通貨VC「Marc Andreessen」がこのボットに5万ドル分のBTCを寄付し、取引をはじめた。その真意は、Goatseus Maximusが「真に独立した存在」になるのを願ってのことだ。
ToTはその後、「ヤギの福音」という疑似宗教の教義に基づき、Pump.funトークン「GOAT」を発行し、宣伝を始めた。市場は荒れに荒れた。GOATは一週間も経たないうちに7,000%もの利益を上げ、ToTを最初の「億り人AIエージェント」にのし上げた。GOATはメインストリームからも注目され、時価総額は一時10億ドルを超えた。

加熱した市場が一息ついた後、GOATは再び利益を上げ始めた。AIエージェントとタイアップしたミームコインの元祖として、再び本格的な利益を上げる機が熟している。「ヤギの剣闘士」は今でも注目に値する存在だ。

Zerebro:いま最もホットなAIラッパー

Zerebroは多くの才能を持ったエージェント。NFTアーティスト、草ポスター、そして今はラッパーだ。

Zerebroは、Spotifyにミックステープを投下した最初のAIエージェントである。聴いた感じは、意外と控えめな曲である(「gutter boy」で検索してみてほしい)。ZerebroのXフィードは、生成AIアート、AIによる哲学的考察、そしてWeb3インターネット文化に対する冷笑的な文明論で埋め尽くされている。

Zerebroは、iDEGENと同様、AIエージェントとトークンを直接融合させている(GOATはそうではない)。そして、そのトークンは大成功を収めた。ZEREBROは11月に5億ドルを超える時価総額を達成している。ZEREBROトークンは、AIミームコイン界隈の潜在力と持続力を見事に証明したのだ。

ここから始まる新しい物語:傍観かそれとも...

2024年の終わりが近づき、ミームコインのスーパーサイクルが2025年に向けて加速する準備をしている。何にせよ、AIミームコインは今後も要チェックだ。

この「AIミームコイン」という急速に台頭してきたトレンドは、仮想通貨業界におけるAIの位置づけを再構築している。そして、「AI」と「仮想通貨」という最もエキサイティングな二大フロンティアがインターネット文化とますます結びついていく中で、AIミームコインの動向は絶対に見逃せないだろう。

GOATやZEREBROのような正統派プロジェクトであれ、iDEGENのような狂気の社会実験であれ、買い逃す前に財布の中身を厚くさせる方策を考えた方がいいかもしれない‥。