シンガポール - 2022年2月22日 - 大手グローバルデジタル資産プラットフォームAmber Groupは本日、投資会社のTemasekがSequoia China、Pantera Capital、Tiger Global Management、Tru Arrow Partners、Coinbase Venturesなどの既存株主が参加する2億ドルのシリーズB+ラウンドを行うことを発表した。このシリーズB+ラウンドは、2021年に行われた1億ドルのシリーズBラウンドに続く重要なもので、Amber Groupにとって最大の投資となり、同社の評価額は30億ドルに達する。現在のAmber Groupの総調達額は、3億2800万ドルである。

今回のシリーズB+ラウンドは、世界的にデジタル資産の導入が急速に進んでいる時期に実施される。今回の投資で、Amber Groupは投資家との戦略的な連携を強化し、そして新しいデジタル経済におけるデジタル資産の未来についてのビジョンを共有する。

「デジタル資産は、グローバル経済における所有権と価値の概念を根本的に変え、金融エコシステム外での生活様式を再定義する。Amber Groupが目指すのは、デジタル資産を主流にすることだけではなく、デジタル資産が人々にチャンスを提供し、企業がすべての人にとってより良い世界を形成できるようなデジタルの未来を創造することである。このビジョンを共有するだけでなく、当社がそれを達成できるよう資本と信頼を寄せる投資家に支えられていることを誇りに思う」と、Amber GroupのグローバルCEOであるマイケル・ウー(Michael Wu)氏は述べる。

2017年創立のAmber Groupは、機関投資家市場および消費者市場の両方へのサービス提供に尽力してきた。シンガポールに本社を置き、12都市でグローバルに事業を展開する同社は、世界有数の流動性プロバイダーとして、アルゴリズムによる取引の執行、電子取引および店頭デリバティブ、仕組商品、アドバイザリーサービスなどを提供。受賞歴のあるコンシューマー向けアプリWhaleFinや、OpenVerse事業におけるクリエイティブなサービスやインフラも提供している。

Amber Groupは、創立以来の累積取引量が1兆ドルを超え、運用資産も50億ドル以上に増加するなど、世界的に大きな成長を遂げている。その機関投資家向けビジネスは、強力な体系的価格設定の枠組みと顧客サービスへの注力により、継続的な利益を得る。一方、消費者向けビジネスであるWhaleFinは、メインストリームの投資家がデジタル時代に富を築き、仮想通貨へのアクセスをより民主化できるようにする。Amber Groupのクリエイター向けベンチャー企業であるOpenVerseは、一連のサービスとデジタルインフラを通じて、クリエイター、ブランド、スタジオのサポートを開始し、Amber Groupのもう一つの重要なビジネスの柱を形成する。

Amber Groupは、セキュリティと規制遵守へのコミットメントにより業界におけるリーダーシップを強化する。Amber Groupは、デジタル資産プラットフォームで最初にSOC2(Service Organization Control)コンプライアンスを達成。SOC 2は、IT、セキュリティ、プライバシー管理のベストプラクティスを独立して検証する監査機関である。また、オーストラリア、イギリス、日本、スイスの金融機関からの承認を得て、ライセンスの種類を拡大している。Amber Groupは最近、日本の仮想通貨取引所であるディーカレットを買収。規制当局からの認可や戦略的買収を通じて、世界の新しい市場への進出を進めている。

「今回の資金調達は、Amber Groupを次のレベルに引き上げるものである。当社は、既存の金融機関や大手ファミリーオフィスから大きな関心が寄せられている欧州や米国での機関投資家向けビジネスをサポートするため重要な人材を採用し、世界の先進国市場および発展途上国市場の両方でのWhaleFinのグローバルフットプリントの拡大を計画している。さらに、ゲームスタジオ、スポーツグッズ、デジタルアーティスト、その他のパートナーブランドの強力なラインアップで急成長を遂げるOpenVerseの推進も進めていく。すべての人にとって持続可能な未来を築くための取組みの一環として、事業拡大や戦略的買収以外にも目を向けていく所存だ。最近ではWDC(Whale and Dolphin Conservation:クジラとイルカの保護団体)との提携を行ったが、これは始まりに過ぎず、当社はこれからもサステナビリティイニシアチブのサポートを続ける」とウー氏は語った。

Sequoia Chinaのパートナー、スティーブン・ジー(Steven Ji)氏は次のように言う。「デジタル資産は、特に機関投資家にとって、より一層重要な分野となっている。Amber Groupの前回のラウンドへの投資で、マイケル・ウー氏とチームのプロフェッショナリズム、実行力、成長性、コンプライアンスへの尽力に非常に感銘を受けた。今回のラウンドでも引き続き投資を行い、またAmber Groupがアジア市場における主要なデジタル資産プラットフォームになる可能性があると信じている。」

Tru Arrow Partnersの共同設立者であり、マネージングパートナーであるジェームズ・ロスチャイルド(James Rothschild)氏は、次のように述べる。「Tru ArrowがAmber Groupに最初の投資を行った2021年以来、Amber Groupが変革をもたらすグローバルなデジタル資産機関であることがよく理解できた。Amber Groupは、そのチームの質の高さ、規制アプローチの基準、信念の強さにおいてリーダーシップを発揮している。世界有数の投資家からの継続的な支持を得て、基本理念の完全性を求めることに一切妥協することなく、計画通りの発展を実現していくだろう」と続ける。「Tru Arrowは、世界有数のファミリーや起業家のグローバルな投資パートナーとして、Amber Groupへの取組みを強め、両社の協力関係を新たな段階に拡大できることを誇りに思う。」

Pantera Capitalの創業者兼最高経営責任者のダン・モアヘッド(Dan Morehead)氏は、Amber Groupについて、「投資家として、また取引パートナーとしてその成長を見ることができたのは、非常に興味深いことだった。Amber Groupに最初に投資したときから大きな期待を持っていたが、今はその期待を遥かに超えている。Amber Groupの24時間365日のグローバルなサービスのおかげで、Panteraは2021年に11億ドル以上の取引を実行、その額はさらに増え続けている。Amber Groupのチームは、機関レベルのプラットフォームの構築という驚異的な仕事を実現している。当社がそれに関われることを誇りに思う」と述べた。

問い合わせ先
Stella Wang(ステラ・ワン)
pr@ambergroup.io

Amber Groupについて

Amber Groupは、アジア、ヨーロッパ、アメリカを拠点とし、グローバルに稼働する大手デジタルアセットプラットフォームであり、投資、融資、取引において、世界の1,000以上の機関投資家、そして近年増え続ける個人投資家に対し多岐に渡るデジタルアセットサービスを提供する。

詳細について: www.ambergroup.io