ミームコインブームの再来！？欧米が注目のトレンドと取引所の選び方を解説

仮想通貨の市場は引き縮小傾向にある。これに伴い、様々なプロジェクトやパブリックチェーンが次々と閉鎖。言うまでもなく、仮想通貨の長期投資家にとって出口の見えない厳しい状況が続いている。

一方の欧米市場では、ミームコインブームの再来に注目が集まっている。2020年にイーロン・マスク氏のツイートで人気が高騰したDogeコインは記憶に新しい。現在、再びミームコインが、右肩下がりの仮想通貨市場を無視するかのように、次々と価格が高騰。「理解できない」との声も上がるほど、盛り上がりをみせている。

本記事では、ミームコインとは何か？また、投資する価値はあるのか？ミームコインブーム再来の背景について、様々な角度から解説していく。

MEME（ミーム）とは

Meme（ミーム）とは、スタンプやミームなど、ソーシャルメディアを通じて急速に広大なユーザーベースを獲得したものを基にしたデジタル資産を指す。2021年初頭には、イーロン・マスクのツイートが注目を集め、動物をモチーフにしたコインの急騰に繋がった。つまり、一人の人間が暗号資産の世界を直接動かした。

5月にはミームコインに関連する多数のコミュニティが形成された。

オリジナルのミームコインの多くが誕生し、道を踏み外す中、「DOGE（ドージコイン）」と「SHIB（柴犬コイン）」の2つのミームコインは、時価総額を保つ特別な存在として認められた。現在のベアマーケットと呼ばれる弱気相場の中でも、存在感を保っており、CoinGeckoによると、DOGEは1000億ドルを超える時価総額で現在も9位にランクインしている。

一方のSHIBは、500億ドル前後の時価総額で16位に位置している。従来の経済モデルに反映してミームコインの価値を説明するのは困難ですが、ユニークな属性が投資家の目には宝石のように映るようだ。

また、最近注目を集めているミームコインに、Pepecoin（PEPE）がある。現在のミームコインブームの再来を牽引していると言えるだろう。

そして、PEPEが注目を集める理由の一つは、そのマーケティング戦略だ。Pepecoin（PEPE）は、Matt Furieの漫画「Boy's Club」のキャラクター「Pepe the Frog」にインスパイアされたもので、創業チームとファンがソーシャルメディアでカエルをテーマにしたミームを共有することで生まれた。

PEPEの時価総額は、設立からわずか1ヶ月後の4月末には15億ドルに達し、24時間の最高取引量は17億ドルを超える結果となりました。また、この取引量は、同時期の中央集権型取引所におけるビットコインのスポット取引量と比較しても高い水準だ。

PEPEの初期価格は、約$0.000000001で、発行総額は約420兆6900億ドルであり、4月中旬にPEPEが上場開始して以来、その価値は3,000％以上急上昇しました。その後、PEPEへの売り圧力がかかり、本稿執筆時点では、約$0.00000087で安定している。

パブリックチェーン VS ミームコイン

この3ヶ月間で、ミームコインはどの程度注目を集めたのだろうか。3月以降の主要パブリックチェーン関連コインと人気のミームコインを比較してみよう。

パブリックチェーン関連のコインは、過去90日間の最高上げ幅と過去90日間の還元率（6.12）を適用。一方、ミームコインは通常オンチェーンで公正にオファーされ、新しいプロジェクトが中心であることから、過去90日間の発売後3日目の終値を初値とし、過去90日間の最高上げ幅と過去90日間の還元率（6.12)をとる。また、参考のために、Coingeckoのデータに基づき、上場以来の最高上げ幅と上場（6.12）以来の上げ幅を表示している。

上記の表から見て取れるように、高い知名度を持つパブリックチェーンプロジェクトや人気のレイヤー2プロジェクトでさえ、過去90日間の最高上げ幅はほとんどない。最高位を記録したのは、非常に安定している$ARBだけで、その最高上げ幅は39％程度だ。

過去90日間の還元率はすべてマイナスで、ほぼ全てが30％を超える損失を記録している。

これに対して、歴史の長いミームコイン（DOGE、SHIB、FLOKI）は、パブリックチェーンプロジェクトを大きく上回っている。また、人気が短期的な最新のミームコインにおいても、過去90日間の還元率が特に低いものがありますが、ダウントレンドが始まる前に最新のミームコインを全て購入することで、大きな利益を獲得できる可能性がある。

最小のリターンを記録するAIDOGEでさえ、980％に到達している。そして、人気が持続し、コミュニティの雰囲気が良く、プロジェクトのオーナーも信頼できるミームコインに早めに投資すれば、長期間保有しても大きな利益を得ることが可能だ。

代表的なミームコインの上場以来の最高上げ幅と上場後の上げ幅が非常に高いことから、新たなミームコインがまだ真の「To The Moon」と呼ばれる「月への打ち上げ」を開始していない可能性もある。

ミームコインが投資として注目される2つの理由

1. 初期投資の機会

パブリックチェーン関連のプロジェクトでは、初期投資段階は大手機関投資家や著名な投資家に限られ、個人投資家は通常、セカンダリーマーケットがオープンした後でなければ投資できない。この仕組みにより、個人投資家はプロジェクトの初期ポテンシャルから生じる高い利益を享受できない傾向にある。

一方、ミームコイン関連プロジェクトでは、誰もが早い段階で参加できるフェアオファリングがよく採用されている。その結果、ミームコインのプロジェクトは早期に多くの個人投資家を集め、価格をさらに押し上げる可能性がある。

2. 市場の話題性とハイプ

市場の話題性は、仮想通貨のパフォーマンスに大きな影響を及ぼす。ミームコイン関連のプロジェクトは、注目を集めるためにさまざまなマーケティング戦略やコミュニティイベントを利用することが多く、これにより多くのハイプ（SNSを中心とした派手な宣伝）を生み出し価格を押し上げることが可能だ。

一方、パブリックチェーンプロジェクトは、テクノロジーやインフラ構築に重点を置いており、ハイプやギミックにはあまり頼らない傾向にある。その結果、ミームコイン関連のプロジェクトと比較してパフォーマンス面で劣る可能性があるのだ。

初心者がミームコイン投資で勝率を上げる方法

前途したように、良質なミームコインは、価格が大きく上昇する傾向がある。一方で、価格が低く、初期段階ではユーザーがプロジェクトの品質や信頼性を判断する方法が限られており、分散型取引所でのみ取引されることが多い特徴を持つ。

これでは、実際にはリテール向けとは言えない。

一部のオンチェーン・モニタリング・ツールはリスクを回避するのに一定の役割を果たすが、良い結果を得るのは困難であると言わざるを得ない。また、ETHなどのチェーン上でのガス代が高いことから、初心者は、中央集権型取引所（CEX）でミームコインを取引するのが最良の選択となるかもしれない。

主要な中央集権型取引所はこのチャンスを既に把握しており、ミームコインの取引に積極的に取り組んでいる。では、大手の集中型取引所であるBinance（バイナンス）と、中小の取引所、どちらを選べば良いのだろうか。

伝統的なミームコイン、各取引所の成績比較

一部のミームコインは、長い歴史を持ち、関連データが収集されている。まず、日本で人気のある取引所で、従来のミームコインのパフォーマンスを比較してみよう。

以下に、Binance、OKX、Bitbank、LBank、bitFlyerといった取引所を取り上げる。これらの取引所は、bitFlyerを除き、一般的に代表的なミームコインとして知られるDOGE、SHIB、FLOKIを扱っている。

上記の表を見ると、取引所ごとにミームコイン上場のタイミングや価格、パフォーマンスに大きな差があることがわかる。中でも、LBankはこれらの取引所の中で最も優れたパフォーマンスを誇る。すべてのミームコインについて、LBankはBinanceやOKXよりも早く上場し、LBankで購入した投資家は高い収益を獲得した。

例えば、LBankへの上場時のDOGEコインの価格は$0.002だったが、上場後の上げ幅は2996%を記録し、最高上げ幅は37665%に到達した。LBankで上場した時のSHIBコインの価格は$0.0000005だったが、上場後の上げ幅は1246%となり、最高上げ幅は19790%を記録している。

次に、BinanceとOKXに注目すると、成績が平均より低いことがわかる。両取引所はこれらのミームコインで上場したものの、上場時期が遅く、より高い価格からのスタートとなった。例えば、Binanceで上場した時のFLOKIコインの価格は$0.0000323 で、上場後の上げ幅は -32%、最高上げ幅は67%に留まっています。 BinanceでSHIBコインが上場した時の価格は$0.00001412だったが、上場後の上げ幅は-52%、最高上げ幅は527%だった。

最後に、BitbankとbitFlyerに関しては、両者とも人気のあるミームコインのライブ取引を行っていない。つまり、これら2つの取引所の投資家は、これらのコインの取引に直接参加することができず、これらのコインの値上がりの利益を得ることができないことを意味する。