インターネットには不要な情報が溢れている。価値の低い知識へのアクセスがますます容易になる中、知識の選択をする人は少ない。そのため、質の高い知識を共有することの重要性が高まってきている。しかしすべての人が自由に利用でき、かつ質の高い知識は決して多くない。ではこれをどのようにして得るのか。直接かつ効果的な方法は、それに対価を支払うことである。

Disciplinaはトークンを利用して、コミュニティを構築し、そこで支持者を集めることのできる知識提供者に知識の共有を促す。またDisciplinaは、スマートコントラクトを使用し、知識を購入する人に対して公平な取引を保証する。

Disciplinaのトークンが、知識提供者とその支持者たちを強く結びつける。支持者が保持するトークンは、知識提供者への信頼と、対価を支払うという意思を示すものでもある。

教育

世界中の若者たちは、Googleのような有名企業で働くことを目標にして、高い学歴を得ようと努めてきた。しかし、この考え方はもはや通用しない。今までのやり方を変えなければならない時が来ている。

企業を代表する著名な人たちは、「大学の学位は本当に得るに値するものなのか、疑問に感じている」と言う。たとえばAppleのCEOであるティム・クックは、ほとんどの教育機関において、今のビジネスが求めるスキルが学生に提供されていないと主張する。実際、現在ではトップ企業の多くが、社員を雇用する際にその人物の能力を重視している。雇用を決める際の主な基準は、質の高い仕事の提供と、期限の厳守である。このような品質は、求職者の資質、知識と能力に基づくものであり、大学の学位では測れない。

LinkedInのプロジェクトスペシャリストは、独自の調査を実施し、高学歴を持たない方が好まれる職務のリストを作成した。技術やマーケティングのスペシャリストなどがその一例である。

自らの資質の向上のため、社会人向けの継続教育を選ぶ人も増えている。情報の作成・保管ができるユニバーサルなDLTソリューションを創出すること、個人の能力や成績を統一形式で登録し、全体のスコアを生成することが、Disciplinaプロジェクトの主な課題である。そこでDisciplinaは、その流通の中で価値を作る非代替性トークンを利用した情報共有プラットフォームを提供する。

将来における理想的なゴールは、若いスペシャリストたちのために質の高いトレーニングを提供するという問題を解決する、新しい教育モデルを構築することである。特にここ数年のうちに現在ある職業の少なくとも四分の一が置き換えられる可能性のあるオートメーション化が革新的な進む世界では、非常に重要なことだろう。

最新の情報

多くの分野において、最新情報は非常に重要なものであり、情報が企業の株価やトークン価格を左右する。トレーダーは関連する分野の最新情報に常に注意を払っている。

つまり重要な情報を最初に得た者が先頭に立つことができるわけである。Disciplinaのプラットフォームでは、最新情報の提供者がメディアであるとは限らない。特定の分野や特定企業の重要人物であることもある。さらに、Disciplinaが設計したDAOメカニズムによって、ユーザーは最新情報の重要性をランク付けすることが可能になる。DSCPLトークンを保有するユーザーが投票権を持ち、その投票数が情報の信頼性とユーザーの対価を払いたいという意思を示す。また、これによって情報の普及可能性が示されることにもなる。

DisciplinaとDAO

Disciplinaは、世界中の情報交換を促進するためDAOのインセンティブモデルを採用する。さらに個人データや学歴を獲得し、分散型プラットフォームに情報やマテリアルを保管するためのバウチャーとしてNFTを使用する。

これにより、知識の共有、教育の提供、および個人の能力や学績の統一形式での登録などのサービスが提供される。

近年では、情報が最も重要な資産であり、価値のある情報は予期せぬ利益をもたらすことがある。Disciplinaのチームは、プラットフォームにおいて最高のインフルエンサーたちとの情報共有の場を提供することで、トークンによるインセンティブを通じた、情報と取引の自由な流れの統合の実現を期待する。

DAOと動機づけ

一定の基準を満たし、クォリティの高い情報提供者であることが証明された参加者のみが、Disciplinaプラットフォームにデータを投稿できる。これらの情報提供者はDSCPトークンを保有する必要があり、他の参加者から支持票を得なければならない。

Disciplinaプラットフォームが、人々の情報を作成・保管し、これまでの功績を電子形式で記録することを可能にし、その安定性と信頼性も保証する。

さらに、このシステムは、職を得るために必要なスキルを分析し、それに関連する強みを得るための教育プランを作成するチャンスを学生に与える。さらに統一形式でのシステムにより、雇用者や採用者が応募者のプロフィールを迅速かつ効率的に審査することができるので、企業リソースに対するコストを大幅に削減できることにも留意すべきであろう。Disciplinaは、すべての人が利用できるオープンソースブロックチェーンである。

Disciplilnaプロジェクトチームは、独自に開発したブロックチェーンを使用しており、他のブロックチェーンを使用していない。これは個人情報、評価や試験結果などの機密情報を保管するため、トランザクションに自由にアクセスできるイーサリアムなどの既存ソリューションは利用できないからだ。また、Hyperledgerなどのプライベートブロックチェーンであると、保管されたデータの透明性の保証が不十分である。

Disciplinaは、情報の保管において信頼性の高い方法を提供し、教育の場と採用の場の交流をより効率的にする。学生たちは、信頼性の高いレーティングとレビューの機能を重視し、より的確に教育機関を選ぶことができるようになる。また、明確なキャリアゴールを設定し、これを実現するための教育の過程を自ら決めることができるようになる。

NFTの採用

Disciplinaプラットフォームでは、NFTが著作権、チケット、重要書類等のオフラインにおける物理的なすべてのものに対して発行される。投稿者は、NFTを作成するかどうかを決定することができる。

情報提供者が、Disciplinaを知的所有権を販売する最初のプラットフォームにするかどうかを決定した後に、データの一つ一つにNFTが生成される。著作権を得た後で、ユーザーはこれを公開するかどうかを自由に決めることができる。

教育関連のコースでは、オンライン・オフラインクラスのどちらでも修了証としてNFTが生成される。チケットの提出が可能だが、これは一度使用されるとその価値はなくなる。

主要なオピニオンリーダーやメディアが重要な情報を発信することができ、ユーザーはその情報を即時に購入することが可能になる。

なお、Disciplinaプラットフォームには0.5%の取引手数料が必要となる。

ウェブサイト: https://disciplina.io

テレグラム: https://t.me/disciplinachain