2022年が始まってはや数か月、暗号市場はスランプに見舞われ、スポットボリュームは低迷を続けています。CryptoCompareが発表したExchange Review(2022年3月)によると、デリバティブのボリュームは4.58%増加して2.74兆ドルとなり、暗号市場全体の62.8%を占めています。一方、スポットボリュームは市場の37.2%を占めるに過ぎません。スポット市場の低迷に直面し、リスクヘッジと資本効率の向上に役立つ先物などの暗号デリバティブを選択する投資家が増え始めています。

先物の仕組み

スポットと先物の最大の違いは、後者がユーザーの資本効率を大幅に向上させることです。スポット取引ではユーザーは価格の上昇からしか利益を得られませんが、先物取引では方向性が正しい限り、価格の上昇または下落で収益化することができます。

先物取引の場合、ユーザーはロングトレードとショートトレードの2つの方向から選択することができます。

ロングトレード:ユーザーAは、BTC価格が上昇すると考えています。現在のBTC価格が40,000USDTで、彼が10倍のレバレッジで0.1BTCに4,000USDTを使ったとします。価格が45,000 USDTに上昇したら、彼はその暗号を売却して利益を得ることができます。要するに、この方法は「先に買い、後で売る」と呼ばれるものです。

ショートトレード:ユーザーBは、BTC価格が下落すると考えています。現在のBTC価格が40,000 USDTで、彼は0.1 BTCに4,000 USDTを費やし、10倍のレバレッジで保有資産を売却したとします。価格が35,000 USDTまで下がったら、彼はその暗号資産を買って利益を得ることができます。つまりこの方法は「先に売り、後で買う」と呼ばれます。

先物の基本的となる概念

レバレッジ:少ない予算で大きな利益を得られる可能性があるため、先物取引は暗号投資家の間で人気が高まっています。現在ほとんどの主要取引所では、最大レバレッジ比率が100倍となっています。しかし、レバレッジは利益を増大させるが、リスクも増大させることは覚えておかなくてはいけません。

証拠金:先物取引を行う場合、ユーザーは契約履行の担保として一定の比率に応じた少額の資金を支払う必要があり、これを証拠金と呼びます。具体的には、ポジションを開始する際に必要な証拠金を必要証拠金、ポジションを維持するために必要なポジション価値の割合を維持証拠金ンといいます。

強制清算:利用可能証拠金が維持証拠金をカバーできない場合、そのポジションは強制的に清算されます。

ファンディングレート:暗号市場では、先物は受渡契約と先物契約の2種類に分けられます。受渡し契約は、先物価格とスポット価格が長期的にほぼ同じになるように、毎月/四半期に決済されます。このような定期的な決済により、受渡契約の市場価格はスポット価格に近づく傾向にあります。一方先物取引には受渡日がありません。価格の安定性を確保するため、ファンディングレートの仕組みを利用して価格差を最小限に抑えています。

CoinExで先物を取引するには?

ステップ1:CoinExのアカウント登録を行い先物ページに入ります。新規トレーダーはBeginner's Guideをクリックし、先物のチュートリアルを見て、クイズに答えてください。

ステップ2:他の口座から先物取引口座に資金を移動します。
ステップ3:先物ポジションの暗号資産を選択します(CoinExはリニア契約用に100以上の暗号資産、インバースの契約用に2つの暗号資産を備えています)。
ステップ4:ポジションのレバレッジ比率を設定します(CoinExは現在3倍から100倍までのレバレッジを提供しています)。
ステップ5:CoinExが提案するご自身のリスク許容度に応じて、ポジションの証拠金率を調整します。
ステップ6:CoinEx Futuresが提供する注文タイプに従って注文を出します。

最後に、先物契約は特殊な投資商品です。複数の要因に影響される先物価格は、高いボラティリティに左右されます。高いレバレッジ比率と大きなリスクは、先物の最大の特徴でしょう。とはいえ、先物の特徴をすべて理解するのは、ユーザーにとって困難な場合が多いです。初心者にとっては、まだまだ未知の部分が多く、投資にあたっては慎重な判断が必要です。

* 上記は投資アドバイスではありません。