仮想通貨ビットコイン(BTC)用のウォレットは数多あるが、モバイルユーザーにも高度な匿名性とセキュリティを保証してくれる「シンプルなWeb版ウォレット」というと、これといったものが見当たらないのではないだろうか。Bitampは、このようなニーズに応えるために開発された。

Bitampの開発チームは、ユーザーが秘密鍵にアクセスできるWeb版ウォレットを開発。Webベースのため、AndroidやiOSのアプリをダウンロードすることなく、どこからでもBTCを送受信することができる。どのデバイスからでもウォレットにアクセスできることは、匿名性を高めるための必須条件である。

プライバシーとセキュリティの追求

同社はコードをオープンソース化している。開発は寄付によってまかなわれており、製品はMITのライセンス済みだ。

Bitampのコアバリューは匿名性にある。シード、秘密鍵、IPアドレス、ブラウザの情報は一切保存されない。開発チームはVPNやTORを経由してウォレットにアクセスすることを推奨しており、公式Torアドレスをbitamptortcbtgit.onionで提供している。VPNやTOR経由で、Electrum(エレクトラム)やMycelium(マイセリアム)など、他のウォレットからビットコインを送ることもできる。

ウォレットの送受信はユーザー自身のブラウザでjavascriptにより実行されるため、ユーザー情報は確実に保護される。シードや秘密鍵が「送信」されたり、「保存」されたりすることはない。ユーザーは自分のビットコインを完全に自分のコントロール下におくことができる。

『Bitamp』のこれから

v 1.1.0に対して寄せられたフィードバックとバグレポートは、製品ロードマップと今後のイテレーションに反映される。シンプルでクリーンなWeb版ウォレットをお探しなら、Bitampが提案するソリューションを試してみてはいかがだろうか。