【全文和訳掲載】マーク・ザッカーバーグ「仮想通貨は権力を人々の手に戻す、フェイスブックでの活用方法探る」新年の抱負で言及

 米フェイスブックCEOであるマーク・ザッカーバーグが5日、自身のフェイスブックで投稿した新年の抱負の中で、中央集権化してしまったテクノロジー産業を修復するために、仮想通貨等の新技術を研究しフェイスブックのサービスにどう活用できるか検討するとのべた。

 もし20億人以上のアクティブユーザーを抱えるフェイスブックが仮想通貨やブロックチェーンを統合するとなれば、市場は格段に広がる。

 以下にザッカーバーグ氏による投稿の全文和訳を掲載する。

毎年、新しいことを学ぶために個人的な挑戦に挑むことにしている。例えばアメリカの全ての州を旅したり、365マイル走ったり、自宅に人工知能を設置してみたり、25冊の本を読んだり、中国語を勉強した。2009年からこの挑戦を続けている。当時は不景気で、フェイスブックも赤字だった。フェイスブックが持続可能なビジネスモデルを持つことにまじめに取り組んでいた。大変な1年で、自分に言い聞かせるために毎日ネクタイをつけていたほどだ。

今は当時に似ていると感じる。世界は不安感と分裂に苛まれており、フェイスブックは多くのことに取り組まなくてはならない状態だ。例えばフェイスブックのコミュニティを乱用と憎悪から守り、国家権力による介入から保護し、フェイスブック上で費やされる時間を意義のある時間にすることだ。

2018年の私の個人的な挑戦は、これら重要な問題を解決することだ。全ての間違いや乱用を防ぐことはできないが、現在フェイスブックの方針を執行したり悪用から守ることについてあまりにも多くの間違いを犯している。今年うまくいけば、これらを解決する軌道にのって2018年を終えるだろう。 

一見個人的な挑戦ではないと思えるかもしれないが、これらの問題にフォーカスすることがまったく関係ないことをするより個人的に多くの学ぶことになると思う。これらの問題は、歴史、民衆、政治哲学、メディア、政府、テクノロジーに関係するもので、専門家を集めてこれらのトピックを議論していくことを楽しみにしている。

例えば、現在テクノロジーの世界で一番興味深い問題の一つが、中央集権と非中央集権の問題だ。もともと、僕らがテクノロジーの世界に入ったのは、それが人々の手に大きな権力を与える非集権的な力となることを信じていたからだ。(フェイスブックのミッションにあるのはまず「人々に力を」だ。)90年代と2000年代には、ほとんどの人がテクノロジーが非中央集権をもたらす力となると信じていた。

しかし今日、多くの人がこの約束に失望している。限られた数の大きなIT企業とテクノロジーを使って市民を監視する政府が増えるにつれ、多くの人がテクノロジーが非中央集権する力ではなく、権力を特定の人に集中させるものだと思っている。

このトレンドに逆流する重要なものがでてきている。例えば暗号化技術と仮想通貨だ。これらは中央集権化されたシステムから権力を奪い人々の手に戻す。だがこれらはコントロールしにくいというリスクを伴う。だからこれら技術のポジティブ・ネガティブ両側面とフェイスブックのサービスにどう活用できるかを深く研究したい。今年は自分を向上させるためにとても大事な一年となる。これらの問題の解決を通して学べることに期待している。

 個人に発信力を与えてきたフェイスブックと、非中央集権的なブロックチェーンや仮想通貨との親和性は高いと思われ、今後の展開に注目が集まる。

 フェイスブックで仮想通貨に大きな可能性を見出すのはザッカーバーグ氏だけではない。17年12月には元ペイパル代表でフェイスブック幹部のデイビッド・マーカス氏がコインベース取締役に任命されている。

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