インドのビットコインウォレットサービスを提供するZebpayが、大手の米国を拠点とするベンチャー投資企業から2016年10月までに500万ドルの資金調達に成功する見込みだ。

Zebpayの共同設立者、Saurabh Agrawal氏は、著名な投資家たちと契約を結び、シリーズAラウンドで数百万ドルの資金調達に成功する見込みで、総額は600万に到達する旨をインタビューで述べている

1月上旬には、Jindal Worldwideの取締役社長、Amit Jindalを含む投資ラウンドを牽引しているエンジェル投資家たちから100万ドルの資金調達に成功している。

 

急速に増加する利用者基盤

 

当時、Zebpayの目標は2万5,000人のアクティブユーザーを獲得することであったが、インドにおけるビットコイン企業やそのインフラはまだ成熟しきっていないことを考えると大きすぎる数字だと考えられていた。しかし、10ヵ月にも満たない期間でZebpayのチームは10万人のアクティブユーザーを獲得するマイルストーン的偉業を成し遂げ、月ごとに急速に2万ユーザーを獲得した。

“10万ダウンロードを達成することは大きな目標でした。現在月ごとに2万ユーザー獲得しており、今年の終わりまでには35万ダウンロード達成も可能であると確信しています!我々はインド全土にビットコインの利用を広げるという使命を負っています。ビットコインには金融インフラに技術的破壊をもたらすポテンシャルがあると信じています”と、Zebpay共同設立者兼CTO、Mahin Gupta氏は語った。

Zebpayは過去12ヵ月で大きく収益が増えた点も強調しており、多くのビットコインベンチャーの収益が少ないことを考えれば、同企業にとってのアピーリングポイントになる点にも言及している。

1月のシードAラウンドで獲得した資金を以て、Zebpayは、インド全土における最大のビットコイン取引所兼ウォレットプロバイダーとなり、積極的にその存在感を増し、ユーザーベースを強化できるだろうと確信しているようだ。

 

インドで進むビットコインのメインストリーム化

 

Zebpayの成功における大きなポイントとして、急速に成長しつつあるインドのフィンテックとビットコインセクターがある。

従来の銀行業には制限があるため、益々多くの労働者やミレニアル世代の若者たちが安価な決済サービスを求め始めており、手数料が少額であることから、Zebpayのようなビットコインスタートアップがインドの690万ドル規模の送金市場をターゲットにすることに成功し、大幅なその取引量増加とアクティブなユーザーベースの強化に繋がったのだろう。