インターネット事業大手ヤフーは13日、完全子会社のZコーポレーションを通じ、仮想通貨取引所を運営するビットアルゴ取引所東京の株式40%を取得すると発表した。ブロックチェーン関連領域と仮想通貨事業に本格参入する。取引所の運営開始は今年秋を予定している。

 ビットアルゴ取引所東京は、仮想通貨交換業者の登録業者だ。ヤフーは第三者割当増資の引き受けと親会社シーエムディーラボからの株式譲渡により、ビットアルゴ取引所東京へ資本参加する。

 Zコーポレーションは、ヤフーが既存事業とは異なる領域へ進出するために設立された。ヤフーグループの持つサービス運営やセキュリティのノウハウを活用し、ビットアルゴ取引所東京のサービス開始準備や開始後の運営を支援する。

 シーエムディーラボは研究を主な業務とする。今回の件に関し声明で「ヤフーグループからの資本を含めた幅広い支援を受ける事がユーザーにとって、より安全な仮想通貨取引所サービスを提供するための最良な方策であると判断」したと述べている。

 株式の取得と譲渡は今月中に行われる予定で、ビットアルゴ東京への出資比率はシーエムディーラボが60%、Zコーポレーションが40%となる。