XRPは過去2ヶ月で300％上昇 短期的に調整に直面するとの懸念も

XRPの価格は過去2カ月で300%以上の上昇をみせ、12月27日には2.10ドルを超えて取引された。しかし、短期的にXRP/USDがその上昇の少なくとも25%が消える警告サインがあるという。

XRPの下降トライアングル

XRPの最近の下落は、XRP価格が下降トライアングル内で取引されており、これは通常さらなる下落を示唆する弱気パターンだ。このパターンは、トライアングルの下降トレンドラインを形成する一連のロウアーハイによって定義され、2.10ドルの水準が水平サポートとして機能している。

XRP/USDの日次価格チャートによると、2.10ドルのサポートレベルを明確に下回ると、さらなる調整の可能性が出てくる。テクニカル分析のルールに従うならば、この調整の潜在的な下値目標は約1.64ドルとなり、現在の価格水準から約25%の下落となる。

オンチェーンデータは、弱気の見通しをさらに支持しており、大口投資家（クジラ）アドレスを追跡する指標が弱気のセンチメントを示している。特に、最も裕福な投資家が保有するXRPの保有量は、12月の初めから1億8000万XRP減少している。

一方、10万XRPの残高を持つエンティティの保有量は1億7000万XRP減少している。両方のアドレスグループの供給量の減少は、XRPの直近の高値である2.90ドルからの26%以上の価格下落と一致している。

クジラによる売却は、流通するトークン供給の増加により価格に下落圧力を生む可能性がある。価格の下落と相まって、売りが買いを圧倒していることを示唆している。

さらに、取引量で最大の仮想通貨取引所であるバイナンスでのXRPの準備金が12月中旬以降着実に増加しており、これは通常、価格調整に先行する弱気のシグナルとみなされている。

バイナンスでの準備金の増加は、高値での利益確定のナラティブを強化し、XRPの進行中の弱気の勢いに寄与している。このトレンドが逆転しない限り、XRPの価格はバイナンスでの供給が増加し、大口保有者が利益を確定し続ける中で25%の下落リスクに直面する可能性がある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。