最近、ニューヨーク州金融サービス局によりニューヨーク市に拠点を置く仮想通貨取引所でのイーサーによる取引が承認されたことを受け、Geminiがイーサーでの取引を開始した。

世界で初めてイーサー取引所が認可を受けたことと、ニューヨーク州金融サービス局が世界で最初の正式なイーサー取引を監督する規制当局となったことは広く宣伝され、Geminiはブログサイト上でETH/BTCとETH/USDの新たな2つのトレードペアの取り扱いを開始すると発表した。

ブログでの投稿で、共同創立者兼社長である、Cameron Winklevoss氏は次のように語っている―

 

「今回こうして認可を受けたことで、我々Geminiは、世界で初めて認可を受けたイーサー取引所によるサービスを展開する運びとなりました。また、ニューヨーク州金融サービス局も世界で初めてイーサーを監督する規制当局となり、彼らがデジタル資産に関連した金融当局の中でもリーダー的存在であることを改めて再認識させられました」

 

マネーロンダリングとサイバーセキュリティを脅かす脅威

 

仮想通貨の規制はやっかいな問題の一つだ―それはアメリカだけでなく―世界的な問題である。政府による一連の政策は、マネーロンダリングや他のサイバーセキュリティを脅かす脅威への対策としての潜在的な措置であると考えられてきた。

今回正式に承認されたことをアナウンスする一方で、ニューヨーク市長、アンドリュー・M・クオモ氏は次のように語っている―

 

「本件により、ニューヨーク市は長きに渡る我らが市の伝統である、新たなイノベーションと新興産業の開拓、これらをさらなる発展へと導くことが出来るでしょう。力のある監督者を置くことで、この技術革命におけるリーダーの地位を保持し、利用者は安全でセキュリティの高いユーザー体験が補償されることとなるでしょう」

 

ニューヨーク州における仮想通貨の未来

 

金融サービス局長代理である、Maria T. Vullo氏は次のように述べている―

 

「スマートかつ慎重なレギュレーションが行われることで、ニューヨーク州はグローバル市場における仮想通貨界のリーダーとして繁栄し続けることになります。金融サービス局も引き続き開発を促進していき、長期的に発展し続けるこの産業の未来を開拓していくことでしょう」

 

ニューヨーク州金融サービス局はGeminiに対して、2015年10月に仮想通貨取引所の運営許可証を発行したが、ほぼ2年にも及ぶ適正審査を経た後の5月の段階では、最終的な仮想通貨の規定が開示されたのみであった。