仮想通貨取引所ジェミナイの共同創設者であるタイラー・ウィンクルボス氏は、無登録証券の発行で同取引所を告訴した規制当局に対し、その告発が「非常にいい加減」で、「捏造された駐車違反だ」と非難している。

ウィンクルボス氏は1月12日のツイートで、ジェミナイの利息獲得プログラムを巡る米証券取引委員会(SEC)の告発について、SECが「政治的なポイントを最適化」しているとし、失望感をあらわにした。

彼は、SECの行動を「完全に非生産的だ」と呼び、ジェミナイは「17ヶ月以上」にわたってSECと利息獲得プログラムについて議論してきたと述べた。

「11月16日にジェネシスが出金を一時停止するまで、彼らは強制執行の可能性を指摘することはなかった」とウィンクルボス氏は付け加えた。

ジェミナイの利息獲得プログラムは2021年2月に立ち上げられ、今年1月8日まで正式に稼働していた。デジタル・カレンシー・グループ(DCG)子会社の仮想通貨企業ジェネシスとの契約により、ジェミナイのユーザーはジェネシスに仮想通貨を貸すことで利回りを稼ぐことができた。

11月上旬、ジェネシスは、現在倒産しているFTXに約1億7500万ドルが引き出せなくなっていることを明らかにした。DCGはバランスシートを補強するために1億4000万ドルをジェネシスに追加出資したが、11月16日までにジェネシスはFTXの破産を理由に引き出しを停止した

ジェミナイの共同創業者であるキャメロン・ウィンクルボス氏による公開書簡によると、ジェネシスは34万人のジェミナイユーザーに9億ドルの債務があるという。