仮想通貨取引所ジェミナイの共同創設者であるタイラー・ウィンクルボス氏は、無登録証券の発行で同取引所を告訴した規制当局に対し、その告発が「非常にいい加減」で、「捏造された駐車違反だ」と非難している。
ウィンクルボス氏は1月12日のツイートで、ジェミナイの利息獲得プログラムを巡る米証券取引委員会(SEC)の告発について、SECが「政治的なポイントを最適化」しているとし、失望感をあらわにした。
彼は、SECの行動を「完全に非生産的だ」と呼び、ジェミナイは「17ヶ月以上」にわたってSECと利息獲得プログラムについて議論してきたと述べた。
2/ As a matter of background, the Earn program was regulated by the @NYDFS and we’ve been in discussions with the SEC about the Earn program for more than 17 months. They never raised the prospect of any enforcement action until AFTER Genesis paused withdrawals on November 16th.
— Tyler Winklevoss (@tyler) January 12, 2023
「11月16日にジェネシスが出金を一時停止するまで、彼らは強制執行の可能性を指摘することはなかった」とウィンクルボス氏は付け加えた。
ジェミナイの利息獲得プログラムは2021年2月に立ち上げられ、今年1月8日まで正式に稼働していた。デジタル・カレンシー・グループ(DCG)子会社の仮想通貨企業ジェネシスとの契約により、ジェミナイのユーザーはジェネシスに仮想通貨を貸すことで利回りを稼ぐことができた。
11月上旬、ジェネシスは、現在倒産しているFTXに約1億7500万ドルが引き出せなくなっていることを明らかにした。DCGはバランスシートを補強するために1億4000万ドルをジェネシスに追加出資したが、11月16日までにジェネシスはFTXの破産を理由に引き出しを停止した。
ジェミナイの共同創業者であるキャメロン・ウィンクルボス氏による公開書簡によると、ジェネシスは34万人のジェミナイユーザーに9億ドルの債務があるという。