ビットコインはまだ12,000ドルのハードルをクリアしていない
イーサリアムのガス価格が高騰
時価総額の小さいスモールキャップ通貨が輝く
ビットコインと金(ゴールド)との相関に注目
今週、ビットコインと仮想通貨(暗号資産)市場は月曜にライオンのように遠吠えを上げ、子羊のように週を終えようとしている。週末にあたり、週末のビットコイン価格において注目するべき点を見てみよう。
BTCはまだ12,000ドルのハードルをクリアしていない
ビットコイン(BTC)の価格は年初来の高値をテストし、12,000ドルを少し上回った後、過去数週間でかんりの部分で立ち往生していた11,000ドル台半ばに落ち込んだ。
イーサ(ETH)も、主に分散型金融(DeFi)の成長と投機を背景に、ガス料金とともに急騰した。しかし、今週のビッグニュースは、まったく無名のトークンが天文学的な高値を記録した後にゼロにまで急落した話だ。
12,000ドルのハードルを突破することが、ビットコインが最高値を再びテストするための重要な鍵であると考えられている。一部のアナリストは、12,000ドルから14,000ドルの間のレジスタンスレベルを乗り越えれば、最高値である20,000ドルまでの間には大きなレジスタンスはないと考えている。
今週、ビットコインは12,000ドルの心理的ハードルを突破した。しかし、レバレッジされた関心にもかかわらず、フォロースルーが欠如していたため、ビットコインは反落してしまった。マーケットは再びトライする必要に迫られたが、資金調達率がフラットからマイナーポジティブであることでこれをサポートすることになるだろう。
ガス価格の急騰
テクニカル的な価格の反落に加えて、イーサリアムの取引手数料がこれまでになく高くなり始め、実際に水曜には取引手数料が6.04ドルに達し、2015年以来の最高額となった。
出典: Etherscan イーサリアムのネットワーク手数料
様々なネットワークのアップグレードによってこの問題は解決されるか、少なくとも差し迫った圧力が緩和されるはずだが、これらの開発は数か月先と考えられている。
それでも、前述の価格変動にもかかわらず、流行のDeFiセクターはますます強く成長し続けており、エコシステム全体でロックされた合計金額は、流通市場の変動における影響をほとんど受けていない。
次に、この回復力と、リスクを引き受けるDeFiや自動マーケットメイカー(AMM)、イールドファーミングを試す意欲は、DeFiエコシステム全体でロックされている価値の総額が継続的に急増していることから明らかなように、強い押し目買いへの関心を示している。
出典: DeFi Pulse DeFiでロックされている合計額(米ドル)
その後、ビットコインとイーサリアムのオプション市場での強気な価格期待の最初の巻き戻しが徐々に戻ってきており、強い押し目買いの関心が確認された。
出典: skew.com ETHの25日Skewとインプライドボラティリティ
さらに、これは先物カーブのフロントエンドによってドライブされたいたが、バックエンドはほぼ安定している。利食いよりもはるかに重要な発展は、はるかに重要で幅広い市場での価格改定をもたらすだろう。
スモールキャップ仮想通貨が輝く
しかし、メディアはビットコインとイーサの価格変動の別のラウンドに焦点を当てていたが、実際の動きは時価総額の小さいスモールキャップトークkンであり、ラージキャップのトークンを3:1の比率で上回った。
急速に成長しているDeFiの世界にはリスクがないわけではない。実験的なDeFiプロトコルである「ヤム・ファイナンス(Yam Finance)」が大きな注目を集めた。
ヤム・プロトコルは、ヤーン・ファイナンス(Yearn Finance)に続く純粋な分散化されたDeFiプロジェクトとして注目を集めた。YAM保有者がプロトコル全体で発言権を持つことを可能にする分散型ガバナンスモデルを展開した。わずか24時間で5億ドルの資本がYAMプロトコルにロックされた。しかしその後にバグが発見された後、その価値がゼロまで急落した。
当初、YAMはコンパウンド(COMP)やAave(LEND)、LINK、ラップドETH(WETH)、YFI、シンセティックス(SNX)、メーカー(MKR)、ユニスワップV2LPトークンのステーキングプールを開設。しかしこのYAMプールで使用されたトークンはバグ発見後に下落した。
これは厳しい教訓と、高いリスクを想起させるものだったが、市場は力強い回復を見せた。
ビットコインと金との相関
マクロレベルえは、ビットコインと金(ゴールド)の1ヶ月間の相関関係が高まり始め、わずかな調整前に0.68まで上昇している(1に近づくほど相関が高い)。
しかし、金とBTCとの相関を推定する際には注意が必要だ。より慎重な方法では、3ヶ月間の相関係数は現在0.15であるとなっている。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)などの中央銀行による現在の金融緩和的スタンスを巡る不確実性を受け、金は1オンスあたり2,000ドルを超えて上昇したが、近い将来においてこの不確実性が続くとなれば、相関関係には今後も注目する価値があるだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。