イーサリアム (ETH)やビットコインキャッシュ(BCH)などの上昇に支えられて仮想通貨市場の時価総額は、ここ1週間ほどで80億ドル(約9000億円)ほど増加した。ビットコイン(BTC)の復活はいつになるのだろうか?仮想通貨取引所ビットメックスのリサーチ部門は、ビットコインの弱気相場はもうしばらく続くとみている

(引用元:TradingView 「ビットコイン(BTC)の推移(5日間)」)

ビットコイン(BTC)は、過去24時間でほぼ横ばい。一方でイーサリアム(ETH)は4%以上、ビットコインキャッシュ(BCH)は20%近く上昇している。

ビットメックスは、過去3回あったビットコイン(BTC)の弱気相場を分析。ビットメックスは、弱気相場をスポット価格が200日間移動平均線より下回って推移している時と定義している。

 

(引用元:Bitmex Research)

次にビットメックスは、二つの指標を定義。「ピークから谷までの下落(The peak-to-trough decline)」は、弱気相場の安値を直近の強気相場の高値で割った値。「相場フェーズ内での下落/上昇(The intra-market phase increase/decrease)」は、強気(弱気)相場の高値(安値)をその相場フェーズにおける最初の価格で割った値だ。

(引用元:Bitmex Research)

現在の弱気相場が始まってまだ232日。またピークから谷までの下落も67%で、過去の弱気相場より下落率が低い。ビットメックスは、歴史的に弱気相場は以前の弱気相場より長くことなどを理由に、現在の弱気相場はまだ続くことだろうと予想した。

弱気相場のブルース

ビットメックスのリサーチ部門は、現在の相場心理についても考察。現在の弱気相場において、マネーを失ったトレーダーが、ツイッターやテレグラム、レディットなどSNSに暴言を吐いているとと指摘した。その様は「わずかな侮辱」でも「トランプ大統領が勝利した時のヒラリー支持者」より過剰反応するようだと形容した。

ビットメックスは、大方の見方に反してボラティリティ(変動幅)の上昇が不可欠と主張。「怠惰な」主要金融メディアが仮想通貨について再び書き始めるためには、「良くとも悪くとも、動きが必要だ」と分析した。

先月31日には、ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOが、現在の弱気相場は2020年春まで継続するとの見方を示していた

 

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