今度こそWeb3ベースのSNSが普及するかもしれないー。
プライバシーや誹謗中傷の問題、若者への悪影響等SNSの課題が叫ばれて久しい。一方でそういった問題を解決すると期待されるWeb3ベースの分散型SNS(いわゆるソーシャルファイ)はまだまだ理想論にすぎず、人口に膾炙していないのが現実だ。そもそもXやインスタグラムのアプリを削除してまで、使いにくいWeb3アプリに乗り換えようという人は少ないだろう。
これまでソーシャルファイのプロトコルといえば「サイバーコネクト」「フレンドテック」「ファーキャスター」「nostr」等コアな仮想通貨ファン向けのいわば「クリプトネーティブ系」のものが主流だった。これ以外にもBlueSky、マストドン等仮想通貨を使わない分散型SNSもあるがとにかく初中級者には使いにくい上、ユーザー数もすくないので使うメリットをなかなか見いだせない人が多かった。
そこで登場するのがUXLINK(ユーエックスリンク)だ。
UXLINKもユーザー各自で有する「ソーシャルグラフ(ネット上での人間関係ややり取り情報の総体)」をマネタイズすることを可能にするインフラプロジェクトだが、本当にユニークなのは世界中で普及するチャットアプリ「テレグラム」を基盤としていることだ。つまり既存のチャットアプリ「テレグラム」を媒介することで早速多くのユーザーを獲得しているのだ。
(例えばLINEやテレグラム、カカオトーク、ホワッツアップ等の)既存SNS上で展開されるリアルな世界の人間関係をWeb3にもってきてサービスを開発したり、マネタイズできるというのは画期的だ。これが一時期流行った「フレンドテック」「ファーキャスター」と違う点だ。
すでに莫大なユーザー数をほこる既存のチャット(SNS)上で展開するという現実的な選択肢をとるUXLINK。投資ファンドからの期待値も高く、これまでOKXベンチャーズ、シンガポールの銀行UOB傘下のベンチャーキャピタル、SevenX Ventures、HashKey Capital等から合計1500万ドルを調達している。
実際、2023年4月の立ち上げ以来わずか1年で730万人以上のユーザーを獲得。これはこれまで一部仮想通貨ファンの間でもてはやされていた「サイバーコネクト」「ファーキャスター」「フレンドテック」等と比べても6~20倍ほどのコミュニティ規模だ。
ちなみにUXLINKは三つのレイヤーで構成されている。
まずは分散型アプリを簡単に展開できる、「アプリレイヤー」だ。例えばUX DiscoverとSocial DEX等のdApps(分散型アプリ)を使うことでユーザーはSNSを使う間隔で、仮想通貨プロジェクトを紹介しあったり、投資することができる。これらはUXLINK上で展開される分散型アプリとしてほんの一例にすぎず、これ以外にも開発者は様々な分散型アプリを開発・展開することができる。
次に「プロトコルレイヤー」とよばれる分散型SNSの基盤の部分だ。ユーザーが友人関係等個人情報を自己管理すべしというWeb3の思想を軸にしたサービスを開発することを可能にする。例えば個人情報を第三者にわたすことなくAIが「おすすめ」を教えてくれるなどのサービスが可能となる(具体的には開発者は同プロトコルのAPIを使うことになる)。
そして現在開発中とされる「ソーシャル流動性レイヤー」だ。ソーシャルな関係やデータを資産化し、流動化することを可能にする。どういうことかというと、異なったブロックチェーンや分散型アプリ間で、自分の「ソーシャル資産」を簡単に動かせるようになるのだ。例えばソラナ上の分散型SNSの情報を、イーサリアム上にもってきて取引する、というようなこともできるようになる。「ソーシャルDeFi(分散型金融)」といってよいだろう。
UXLINKの「ネットワーク効果」とバリュエーションは?
ちなみにUXLINKは今後独自のガバナンストークンも発行予定だが気になるのは上場時の規模感だ。
というのもUXLINKに参加したユーザーが、自分のSNSデータを資産化しお金に変えようとする時、UXLINKのネイティブトークン価格にも一部左右されるからだ。
バリュエーションの観点から考えると、SNSまたはSNSのプロトコルレイヤーに求められるのはやはり使用しているユーザーの数や、そのSNS上の活動量だ。要するにフェイスブックやX等でみられた巨大な「ネットワーク効果」の有無だ。
その点UXLINKで注目すべきはそのアクティブユーザーの数だ。今年にはいって成長を加速させており、オンチェーン上の日毎アクティブユーザー数は約60万人で、これはフレンドテックやサイバーコネクトと比べて格段に多い。
ちなみにフレンドテックのトークン時価総額は現在150億円ほど、サイバーコネクトの時価総額が1400億円弱なので、今後UXLINKの場合どのようにこういった指標が時価総額に織り込まれていくか興味深い。
またエンゲージメント率も高く、UXLINKにウォレットを接続する月間アクティブユーザーは100万人なので、登録ユーザーの約6割以上がアクティブに動いていることがわかる(フレンドテックの場合は1割までさがる)。
トークン発行時以来ユーザー数が伸び悩んでいる「サイバーコネクト」と対象的に、UXLINKはチャットアプリ「テレグラム」を基盤するなどして「実需」を取り込んで拡大しつつあるようだ。
ちなみにUXLINKはエアドロップにも力を入れている。UXLINKに参加してUXUYと呼ばれるトークン残高を増やしていくとNFTというかたちでエアドロップ獲得権が割り当てられる。このNFTを保有すると後日発行されるガバナンストークンがもらえる(エアドロップされる)かたちだ。いまからでも遅くないのでコミュニティに参加しておくとよいかもしれない。
UXLINKがソーシャルファイではじめて「数の論理」でも勝てる分散型ソーシャルインフラになれるか。引き続き注目だ。
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