アフリカン・バンクの倒産を予測していたことでよく知られ、現在南アフリカのFairtree Capitalでポートフォリオマネージャーを務めているジーン・ピエレ・ヴェルスター氏は、近頃のビットコインの高騰はバブルの兆候であるという見解に同調する姿勢を示している。
彼は、ビットコインはバブルの状態にあり、決して投資することはないと述べた。


偽りの真実
ヴェルスター氏は、ビットコインの価値とその基盤となるテクノロジーを区別し、仮想通貨は偽りの真実である一方、仮想通貨の基盤であるブロックチェーンのテクノロジーこそ本当の真実だと主張した。
ヴェルスター氏は、様々な理由で仮想通貨への投資をしないと宣言した投資家たちの一人である。しかし、彼はブロックチェーンテクノロジーの価値に注目し、現在ビットコインへの投資するのは賢明ではないと言い添えているのは確かだ。

〝新しい金″
また別の投資ファンドAshuburton Investmentのポートフォリオマネージャーであるウェイン・マクリー氏は、ビットコインがデジタル版の金であると信じていると述べている。
この二つのコモディティは財産の貯蓄方法とだけではなく、取引可能な機能するコモディティとして認識されているのは共通意見である。
金とビットコインは政府によるコントロールができず、どこでも持ち運べて、どこでも価値を失わない通貨であるので、とても似通っていると言える。
しかしながらマクリー氏は、金が価値のあるコモディティとして確立されてから5000年以上経っている一方で、ビットコインは長くて2年ほどしか経っていないと付け加えている。
もしビットコインが価値を増し、本当の成功を収めるには、法整備がされる必要があるとマクリー氏は予想した。
「公式の銀行業務システムから独立した通貨制度を政府はいつまでも容認しないだろう。したがって、もし仮想通貨の価値が本当に大きくなれば、ほとんどの場合、違法になるだろう。」と彼は述べた。

 

ICOへの弾圧
仮想通貨、特にその絶頂にあるビットコインは、政府による規制で妨げられることはほとんどなかった。しかし、最近のICOは、とりわけ中国で、政府による悪意ある攻撃に苦しんでいる。
ICOへの弾圧は、マクリー氏が求めていた法整備とは全く違ったものであるが、ますます増えている仮想通貨で氾濫している市場において、この弾圧は確かに、ビットコインが法制度を設けてもらう手助けになるかもしれない。