週末に発生した数十億ドル規模のレバレッジ清算によって仮想通貨市場が急落したが、これが次なる「アルトシーズン3.0」への道を開いた可能性があると複数のアナリストが指摘している。

「すべての上昇局面には30〜60%の調整が伴う」

アナリスト兼リサーチャーのブル・セオリー氏は月曜の分析「仮想通貨市場のあらゆる主要な上昇局面においては、その途中で30%から60%の急激な調整が必ず含まれている」と語った。

新型コロナウィルスのパンデミックによる2020年3月のブラックスワンイベントでは時価総額の約70%が吹き飛び、また2021年5月にも50%超の下落が起きた。過去の強気市場でも、アルトコインが30〜40%下落する局面が少なくとも5回あったという。

今年4月の市場急落も「弱気市場入り」との見方が広がったが、ブル氏は「これまでのどの下落も“終わり”に見えたが、そのたびにサイクル中で最も強力な上昇相場が続いた」と強調する。

前回の強気相場でも複数回の調整局面が発生した Source: Bull Theory

アルトコインは再び跳ね返るか

アルトコインは市場全体の調整時に最も打撃を受けやすく、今回の週末の下落でも例外ではなかった。1日でXRPが18%、ソラナ(SOL)が22%、ドージコイン(DOGE)が28%、カルダノ(ADA)が25%、チェーンリンク(LINK)が26%下落した。

アナリストのアッシュ・クリプト氏は「2020年3月のフラッシュクラッシュの後、アルトシーズンが訪れ、アルトコインは25倍から100倍まで上昇した。今回も同じことが起こると思う」指摘する

一方で、アナリストのマルレイン・ザ・トレーダー氏は、ビットコイン/アルトコイン比率チャートで月次MACDの強気クロスが発生していると分析。これは2017年と2021年のアルトシーズンの始まりと同じパターンだと指摘した

過去のサイクルとの比較 Source: Merlijn The Trader

仮想通貨時価総額、再び4兆ドル割れ

仮想通貨市場の時価総額は火曜に再び4兆ドルを割り込んだ。市場回復やアルトシーズンへの期待がある中でも、投資家心理は依然として不安定だ。

ただ一部のアルトコインは日次で小幅な上昇を見せている。 さらに、アルトコイン市場の動向を示す重要指標であるビットコイン・ドミナンスは59%を下回り、5週間ぶりに赤い週足ローソクを形成した

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