大手ベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)のパートナーであるスリラム・クリシュナン氏は、Web3がWeb2ベースのソーシャルメディアプラットフォームで見つかった問題点と頭痛の種を解決できると考えている。

イーサリアム・コミュニティ・カンファレンス(EthCC)での基調講演で、クリシュナン氏はWeb3がソーシャルメディアと消費者向けアプリケーションをどのように修正できるかを説明した。彼は「ソーシャルメディアの世界は別の時代に取り残されており、変化が必要だ」と強調。プレゼンテーションの目的は、「大規模な仮想通貨消費者向けソーシャルメディアマーケットプレイスアプリケーションを構築する時が来た」と聴衆を説得することだと述べた。

メタやツイッターなどの著名なソーシャルメディア企業で働いたクリシュナン氏は、現代のソーシャルメディアプラットフォームが持ついくつかの共通点を挙げた。これには、フォロワーを特定のプラットフォームに閉じ込めることが含まれる。「あなたが去るとき、彼らを連れて行くことはできない」と彼は語った。さらに、ソーシャルネットワークプラットフォームは、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)のサポートが制限され始めている。クリエイターにとっての経済的な利益が少なく、ユーザーやクリエイターがプラットフォームのガバナンスについて発言することを認めていない

クリシュナン氏は、これらの問題に基づいてWeb3ソーシャルプラットフォームには有望な道筋と機会があると考えている。

クリエイターがより多くの報酬を得るための手段としてWeb3がマーケティングされる一般的なアプローチとは異なり、クリシュナン氏はソーシャルプラットフォームの作成開始時に金銭的なインセンティブを導入しないことが、より広範な採用につながる有望な道筋だと考えている。「ソーシャルメディアのダイナミクスは奇妙で複雑だ。これらは複雑な人間のダイナミクスであり、お金を導入すると、それらのダイナミクスをマッピングするのが難しくなると思う」と彼は説明した。

また、クリシュナン氏は、すぐにお金を導入すると、ただ楽しみのために投稿したり、コミュニティをまとめたりするのではなく、金銭的な要素に焦点を当てることになるとも語った。しかし、これは金銭的なメカニズムを一切導入しないという意味ではない。クリシュナン氏は、仮想通貨プロジェクトが最終的にクリエイターエコノミーを導入し、プラットフォームを使用する人々にガバナンスを与える力を持っていると強調した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン