仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)懐疑派で、金(ゴールド)を支持するピーター・シフ氏は28日、ツイッターで自身の息子宛てにビットコインを送るようにユーザーに呼びかけた

「私の息子(スペンサー・シフ)」がビットコインを買ったことで、多くのビットコイナーが私をからかっている。遅めの誕生日プレゼントとして彼にビットコインを贈ってあげたらどうだろうか」とツイート。「昨日、18歳になった」ことで「彼は自分で失うことはないだろう」として、息子のビットコインアドレスを公開した。

シフ氏は2020年初めに「ウォレットがパスワードを忘れた」と主張し、自身のビットコインへのアクセスを失ったことがある。こうしたことを受けて、自身の息子はウォレットパスワードをなくすことはないとして、「彼は自分で失うことはない」と発言したとみられる。

シフ氏は当時、ウォレットのパスワードを失ったことについて、「ビットコインを持つことは悪い考えだと知っていたが、こんなに悪いこととは思わなかった」と発言。「ウォレットがパスワードを忘れた」とした。

これに対し、モルガン・クリーク・デジタル創業者のアンソニー・ポンプリアーノ氏は「ソフトウェアは人間のコマンドを実行するだけだ。ソフトウェアが『忘れる』ということはできない。私にメールを送ってくれれば、ビットコインの回復を手伝うことができる」と返した。

記事執筆時点ではスペンサー・シフ氏のビットコインアドレスには0.06541030BTC(約8万円)が入っている。

シフ氏はこれまでに何度もビットコインに対して否定的なコメントを発表している。7月のポッドキャストでは、ビットコイン支持者はインフレに対する価値の保存としてみているのではなく、単に利益を求めているだけだと批判した。

「ビットコインを購入する人々は安定性を求めているわけではない。彼らは購買力を維持しようとしていない。私が知っている、ビットコインに興味を持っているほとんどの人は5万ドル、10万ドル、100万ドルまで上昇すると思っているようだ」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン