イーサリアム共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏はTIME誌のインタビューに登場し、デジタル資産が「ディストピア」となる可能性について語った。

80分間のインタビューの中でブテリン氏は、デジタル資産が誤って実装された場合に「ディストピアになってしまう可能性」について説いている。同氏が最大の懸念として挙げるのは、熱狂した投資家や高額な手数料、仮想通貨や非代替性トークン(NFT)の取引で富を築いたと謳う人々の存在だ。

ブテリン氏はイーサリアムに大きな期待を寄せているが、より平等なデジタル経済を生み出すという同氏のビジョンが強欲な悪意あるアクターに覆されるリスクを恐れている。

「私たちが声を出さなければ、築かれるものはすぐに利益を生むものだけになる」と、ブテリン氏は述べている。

インタビューでは、ブテリン氏はイーサリアムでの他の問題について掘り下げている。たとえば分散型自律組織(DAO)の2016年のハッキングなどで議論になったようなコミュニティ内で行使できる力の大きなといった問題だ。