米VISAと決済サービス大手ワールドペイが17日、コインベースのブログに共同声明を発表し、コインベース利用者に1つの取引に対し二重請求を行ったことを認めた。

 (参考記事「米コインベースが仮想通貨購入代金を過剰請求 全額返金へ」2018年2月17日)

 VISAは今回の声明で責任を認めるまで、責任はコインベース側にあるとしていた。2月16日にはフィナンシャル・タイムズ紙に対して「重複決済を引き起こすようなシステム変更は行っていない」と述べていた。

 しかし今回、コインベースのブログに発表された最新の声明では以下のように明言している。

 「ここ2日間、コインベースでクレジットカードまたはデビットカードを使用されたお客様の中に、利用明細上に重複した取引が発生した方がいました。この問題の責任はコインベースにはありません」。

 コインベースは、今月初めに仮想通貨購入の加盟店業種コード(MCC)が変更された際にエラーが生じたのではないかと述べた。その変更によって、カードによる仮想通貨購入は「キャッシング」として処理されるようになった。追加費用はMCCの変更によってVISAが取引の払戻しと再請求を行なったのが原因だと、コインベースは2月15日に報告していた。

 VISAとワールドペイは、既に払戻し手続きの処理はすべて終わっているので、数日中に顧客の利用明細に反映されるだろうと説明した。共同声明は、次のような文章で終わっている。

 「この払戻し期間を過ぎてもカードの手数料や請求金額などの問題が解決されない場合には、カードを発行する銀行にご連絡ください。今回の問題でご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」。

 コインベースのCEOで共同創業者でもあるブライアン・アームストロング氏は、VISAとワールドペイの共同声明のリンクに「この問題の事実関係が明らかになって良かった」というコメントを加えてツイートしている。