Visaのアルフレッド・ケリーCEOは、ボストンカレッジで28日、ブロックチェーンや仮想通貨がクレジットカード会社の同社に有用とは思わないと発言した。BTCニュースが28日伝えた。

ケリーCEOは、Visa社がフィンテックで成功した企業の良い例とも強調した上で、短期的に見ると、ブロックチェーンと仮想通貨が同社にとって有用なものではないと述べた。

同CEOによると、ブロックチェーンは低い取引量、高価値のトランザクションを処理するものであり、このようなトランザクションはVisaを成長させたものとは反対であると指摘した。ビズジャーナルのレポートによると、同CEOは以下のように発言している。

「興味深いテクノロジーではあるが、我々にとっては、根本的には良い技術とは言えない」

また、同氏はVisaが現在できる多量のトランザクションをブロックチェーンでは処理できないと付け加えた。

一方で、同社はVisa B2Bコネクトという国際的な企業間決済のブロックチェーン・プラットフォームを開発しており、ケリーCEOは、企業間取引部門においてはブロックチェーン技術による革新の余地があることを認めた。Visa社内にはブロックチェーンの研究専門部署があり、275人の専門家がいると明らかにした。

同CEOはまた、仮想通貨領域には注目しているが、ビットコインやアルトコインが支払い手段として直近で有用ではないと述べた。