ブロックチェーン関連スタートアップ企業アニモカ・ブランドが、F1題材のブロックチェーンゲーム「F1デルタ・タイム(F1 Delta Time)」においてオークション形式セールを5月24日から開催した。あるユーザーが、仮想レーシングカーを仮想通貨イーサリアムで415.9ETH(約1218万円)または11万600ドル(約1210万円)で落札した。同ゲームのウェブサイトの情報で5月28日に明らかになった。

F1デルタ・タイムは、アニモカがリリース予定としているF1題材のゲーム。オークションページによると、仮想レーシングカー「1-1-1」はゲーム内で初めて発行されるモデルで、1台限定でこれ以上リリースしないとうたわれている。また限定エディションのため、類例のないコレクションアイテムと紹介している。

(F1題材のブロックチェーンゲーム「F1デルタ・タイム(F1 Delta Time)」内の仮想レーシングカー「1-1-1」。 出典: F1デルタ・タイム公式サイト)

アニモカは、オークション形式セールを5月24日から開催したところ31の入札を受け、ユーザー「09E282」が415.9ETH(約1218万円)で落札した。

(ユーザー「09E282」が415.9ETH(約1218万円)で落札した。 出典: F1デルタ・タイム公式サイト)

アニモカは2019年3月、F1デルタ・タイム開発に向けて、フォーミュラ1(F1)と世界的な規模のライセンス契約を締結したと発表。プレイヤーは、仮想のF1カーを収集し、お互いに競えるという。

また公式ウェブサイトによると、特定のレーシングカーモデルを所有することは、ゲーム内における優位性につながるそうだ。

「このゲームは、(F1に)固有の自動車、ドライバー、コンポーネントの収集と取引が中心となっている。これらはすべて、ETHのERC-721規格に基づくノンファンジブル(代替不可能)なトークン(NFT)」として存在する。(中略)価値の高いレーシング属性ほど希少なトークンとなるように、トークンは希少性の設定に沿った数量で生産される。」

代替不可能性(ノンファンジブル)とは、ゲームで例えると、ゲーム世界に1つ存在しかない伝説の剣・盾など独自性を備えたものを指す。一方、代替可能(ファンジブル)という概念もあり、こちらは価値が一定の(一般的な)剣や盾などにあたる。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版