投資運用会社ヴァンエックは、近日中に提供が開始されるイーサリアム先物上場投資信託(ETF)のマーケティングを開始した。一部のアナリストは、このETFが10月2日にも立ち上げられると予想している。
9月28日、ヴァンエックは「エンター・ザ・イーサ」をテーマにした2つのCMを公開し、イーサリアム・ストラテジーETF(ティッカー名:EFUT)が「近日中に登場する」と明らかにした。
AI, AI, Uh Oh! Follow for updates on how to Enter the Ether. pic.twitter.com/wM69nVtbWC
— VanEck (@vaneck_us) September 28, 2023
このCMは、ヴァンエックが同日に公開したプレスリリースと同じ日に公開された。リリースでは、新しいEFUTがシカゴ商品取引所に上場され、ヴァンエックのアクティブトレーディング部門の責任者であるグレッグ・クレズナー氏によって運用されると述べられている。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏とジェームズ・セイファート氏は、このCMがイーサリアム先物ETFが「予想よりも早く実現する」ことを示唆していると考えている。
セイファート氏は、ヴァンエックの新ETFが月曜日に立ち上げられると予想している。「私たちの理解では、SECはこれらの承認を加速している」と彼は語った。
エンター・ザ・イーサ
ヴァンエックの「エンター・ザ・イーサ」広告の第一弾は、カメラを見つめる5人の俳優と奇妙な音楽が背景に流れる、15秒間の短く風変わりな動画だ。「イーサリアム。今、ETFの形で」と俳優が言う。「HODLかフォークオフか」と別の俳優が言い、「エンター・ザ・イーサ」のメッセージが表示され、広告が終了する。
2つ目の広告はより直接的で、30秒間のスポットでは「シフトが近づいている」ことと、イーサリアムの重力が「皆を引きつける」というメッセージが表示される。
When you’re ready, ENTER THE ETHER. The VanEck Ethereum Strategy ETF ($EFUT) is coming soon. Read our press release: https://t.co/4QPOVd5nB2 pic.twitter.com/vSF3HzMuvC
— VanEck (@vaneck_us) September 28, 2023
バルチュナス氏は、今後現物型ビットコインETFが承認されれば、ETF発行者からのマーケティング活動が増えると予想している。「彼ら全員が同じことをして同じ日に立ち上げるので、我々がこれまでに見たことのないようなマーケティング競争になるだろう。前例のないことだ」とバルチュナス氏は言う。
一方、金融サービス会社ヴァルキリーは、既存のビットコイン・ストラテジーETFを通じてイーサリアムへのエクスポージャーを提供する予定であるとコインテレグラフに語った。
9月28日、セイファート氏はXの投稿で、「SECが来週にも一連のイーサリアム先物ETFを承認する可能性がある」と述べ、「これは米国政府の閉鎖が迫っていることにより引き起こされる可能性がある」と予想していた。現在、9つの発行者から15のイーサリアム先物ETFが立ち上げを目指している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン