米国のビットコイン上場投資信託(ETF)およびイーサリアムETFは、8月5日の市場混乱の中で約60億ドルの取引量を記録した。
CoinGlassのデータによれば、現物ビットコインETFは同日、合計52億4000万ドルの取引量を記録し、そのうち半分以上がブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)によるものであった。現物イーサリアムETFは7億1530万ドルの取引量を記録し、主にグレースケールのイーサリアムトラスト(ETHE)とブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)が主導した。

ビットコインとイーサリアムの現物ETFの合計取引量は59億6000万ドルとなった。
ブルームバーグのETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は、取引日の早い段階でXに投稿し、市場の暴落時の「狂ったような取引量」は一般的に「かなり信頼できる恐怖の指標」であると警告した。

「反面、悪い日に深い流動性があることは、トレーダーや機関投資家がETFを好む理由の一部でもある」と説明した。
仮想通貨市場は8月4日に赤字に転じ、ジャンプトレーディングが数億ドル相当のイーサリアムを取引所に移動させたというニュースが伝えられた。ビットコインは8月5日の米国取引時間の開始時に一時的に5万ドルを下回った。
ビットコインはその後若干回復し、CoinMarketCapのデータによれば現在5万4288ドルで取引されている。
流出入が混在するデータ
最終集計前のCoinGlassの初期データは、ビットコインETFとイーサリアムETF全体で混在した結果を示している。
グレースケール・ビットコイン・トラストとARK 21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)はそれぞれ6900万ドルの流出を記録した一方、ビットワイズ・ビットコインETF(BITB)とグレースケール・ビットコイン・ミニトラスト(BTC)はそれぞれ290万ドルと2180万ドルの流入を記録した。
一方でグレースケール・イーサリアム・トラストは一方で4680万ドルの流出を記録し、ビットワイズとフランクリン・テンプルトンのETFはそれぞれ720万ドルと90万ドルの流入を記録した。
しかし、ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は8月5日のXの投稿で、最終的なデータが公開されるとビットコインETFは純流入になると予測している。
