ビットコイン(BTC)は10月4日に日中高値の6万2338ドルに達した。9月の雇用統計が予想を上回ったほか、オンチェーン指標が強気の材料となったことが第4四半期の上昇を後押ししている。
BTC/USD daily chart. Source: TradingView
9月の米国の非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増で、予想の14万7000人増を大きく上回った。失業率は8月の4.2%から0.1ポイント低下して4.1%となった。
この結果を受け、市場参加者は11月7日の連邦準備制度理事会(FRB)の次回会合で25ベーシスポイントの利下げが97%の確率で行われると予想している。これは9月の50ベーシスポイントの利下げに続くものだ。
「アップトーバー」と第4四半期のビットコインラリーのもう1つの要因は、中央集権型取引所に保有されているBTCの減少だ。
クリプトクアントのデータによれば、中央集権型取引所には280万BTC以上が保有されており、これは2018年11月以来最も少ない数字で、3月に比べて50万BTC少ない。
Bitcoin balance exchanges. Source: CryptoQuant
取引所のビットコイン準備金は、既知の取引所ウォレットに保有されているBTCの数を示している。取引所のBTC残高が低いということは、売却されるであろうBTCの量の減少を示し、価格が上昇する前兆と考えられている。
データによれば、取引所の残高は過去6カ月で12%減少しており、ビットコインは5万ドルから7万2000ドルの広い範囲で推移している。BTC残高の減少は、ビットコインが2021年の高値6万9000ドルに向けて長期的な上昇を開始する前の2020年3月から11月の間に見られたものと比較的似ている。
もし歴史が繰り返されるなら、取引所のビットコイン準備金の減少はBTC価格が新たな最高値に上昇する前兆となる可能性がある。
第4四半期でもう1つの追い風となり得るのは、米国を拠点とする現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を通じた機関投資家の需要の増加だ。
クリプトクアントのデータによれば、機関投資家は9月2日に5000BTCを売却した後、9月末までに平均7000BTCを購入した。これは7月21日以来では最高の購入量であり、その時の純購入額は9000BTCを超えていた。この需要がビットコイン価格を2024年第1四半期の現在の史上最高値7万3835ドルに押し上げた。「この傾向が続けば、2024年第4四半期に価格はさらに上昇する可能性がある」
Daily change in total spot Bitcoin ETF holdings. Source: CryptoQuant
ただ仮想通貨アナリストのティモシー・ピーターソン氏は、第4四半期の待望の上昇相場が始まる前に、ビットコイン価格が5万7000ドルまで一時手下落すると考えている。
Source: Timothy Peterson
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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