分散型取引所ユニスワップのガバナンストークンUNIが、過去24時間で50%以上の急騰を記録し、2年ぶりの高値となる12.73ドルに達した。

UNI/USDの日足チャート Source: TradingView

UNIの取引高は1日で1200%の急増を見せ、13億3000万ドルに到達した。時価総額67億ドルとなったUNIは、コインマーケットキャップのランキングで時価総額15位になった。

このパフォーマンスは、ユニスワップ財団がプロトコルのガバナンスシステムのアップグレードを提案した後に生じたものだ。

ユニスワップ財団のガバナンスリード、エリン・コーエン氏による提案によれば、「アップグレードはトークンをステークし、委任したUNI保有者に報酬を与えることになる」という。

提案には、プラットフォーム上で「トークンを委任し、ステークしたUNIトークン保有者に報酬を与える」手数料メカニズムの充実も含まれている。コーエン氏は、「具体的には、UNIトークン保有者が、プロトコルの成長と成功につながる投票と参加を行う代表者を選ぶ動機になると考えている」と語った。

この提案に関するスナップショット投票は2024年3月1日に行われ、オンチェーン投票は3月8日に投稿される予定だ。

コーエン氏の提案は、ユニスワップがイーサリアムネームサービス(ENS)のインフラを使用して「Uni.eth」サブドメインを展開した後に行われた。これにより、複雑な16進数のイーサリアムアドレスを人間が読みやすい名前に変換できるようになった。

2月22日のX(旧ツイッター)での発表でユニスワップラボは、「uni.ethは、仮想通貨の受け取りやWeb3プロフィールの構築を容易にする読みやすいユーザーネームだ」と述べた。

ユーザーはユニスワップモバイルアプリを通じて無料で自分のuni-eth名を請求できる。

提案の後、UNIは2月23日の7.34ドルの開始から73%以上の急騰を記録し、同日の高値12.76ドルに達した。Coinglassのデータによると、この上昇により、ユニスワップは過去1時間で最も清算されたトークンとなった。記事執筆時点で、ユニスワップは10.70ドルで取引されている。

Crypto liquidation heat map. Source: Coinglass

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。