イタリアの高校で、イーサリアムのブロックチェーンを使い、変更不可能で簡単に共有できるデジタル卒業証書の発行を開始した。コインテレグラフ・イタリアが12日に報じた

卒業証書の偽造問題はイタリア国内で長年問題となっており、ブロックチェーンを使うことで偽造防止や透明性向上につながることを目指している。

イタリアの首都ローマと、同国南部の都市クロトーネの2つの高校で発行を開始した。ローマの高校では、EYがブロックチェーンソリューションを手掛けた。クロトーネの高校ではソフトウェア企業「ブロックチェーン・イタリア」が協力した。

今回のイニシアティブについて、ローマの高校側の責任者は次のように述べている。

「このプロジェクトは、大学や企業が候補者が主張する資格の真実性を検証できるようにすることで、情報の非対称性の排除に貢献することができる」

また卒業証書をデジタル化することで、学生がどのようなコースを受講したかといった全ての情報を付け加えることも可能となり、学生ごとの個別のフォローアップが可能になるとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン