30日の仮想通貨相場は未明に6000ドルを割り込んだ後も若干の戻りを見せ、足元では6000ドル付近を推移している。
低調な市場が続く中でも仮想通貨投資家は諦めてはいないようだ。なかなか回復基調が見えないビットコインだが、投資家心理は依然ポジティブな感情を示しているデータが出てきている。
(出典:Coin360 3月30日午前11時50分)
仮想通貨市場の行動分析サービスを提供するSantimentは29日、「ツイッターのソーシャルグラフではポジティブな感情が追跡できている」と投稿した。
The last three months have understandably seen the sentiment of #crypto drop significantly, as prices surged to $10,300 and fell all the way below $4,000 during Black Thursday. However, on Twitter at least, our social graphs on are tracking that positive sentiment has remained pic.twitter.com/SU8xQVvKCK
— Santiment (@santimentfeed) March 28, 2020
Santimentのグラフによると、価格が暴落した12日〜15日にかけてネガティブな指数が上昇した一方で、価格下落が買いの機会と見られたことからかポジティブな感情も上昇したことがわかる。
既報の通り、ツイッター上でのビットコインのメンション数が2倍になるなど、存在感は高まっている。3月26日のツイート数は2万4722ツイートを記録。2017年12月に記録したピークである15万5000ツイートには到底及ばないが、足元で増加してきている。
一方で、ツイッター以外では仮想通貨の投資家心理ではネガティブがポジティブを上回っていることも指摘。SNSレディットや、ボイスチャットツールのディスコードなどではネガティブな反応が多かった。
実際にSNS以外での投資家心理はどうなっているのだろうか。
データ提供会社オールターナティブ・ドット・ミーによると、「仮想通貨の恐怖&強欲指数」は今月9日に急落して以来、「極端な恐怖」の状態を推移。記事執筆時点でも12にとどまっている。
(出典:Alternative.me「仮想通貨の恐怖&強欲指数」)
オールターナティブ・ドット・ミーは、ボラティリティとモメンタム、取引量、調査、ドミナンスとトレンドの5項目をそれぞれ25%、25%、15%、10%、10%で計測。0(極端な恐怖)から100(極端な強欲)で日々数値を更新している。
ただ、オールターナティブ・ドット・ミーによると、「極端な恐怖」は買いの機会、「極端な強欲」は調整間近を示している可能性もあるという。