仮想通貨業界の最も印象的な瞬間を保存するため、コインテレグラフの記事をデジタルな収集品に変えることが、実現されようとしている。「コインテレグラフ・ヒストリカル」コレクションが、仮想通貨報道メディアであるコインテレグラフによるこれまでのすべての公表記事を、非代替性トークン(NFT)にミント可能なものにする。

コインテレグラフは読者の協力を得て、仮想通貨の進化をブロックチェーン上に刻み込む初の分散型ニュースカタログを作り出そうとしている。現在、予約を受け付けているが、11月初めに開始される早期アクセスに参加できるのは、最初の500人の読者だけだ。この機能は、早期アクセス期間直後の11月中旬に、全員に対してロールアウトされる予定である。

「NBAトップショット」がバスケットボールの世界の記憶に残る瞬間をトークン化するのと同様に、コインテレグラフのヒストリカルNFTコレクションは、ニュース記事が永続的なインパクトを持つことを可能にする。流行りのコンテンツが「いいね!」の数で評価される世界では、記事の価値を、その記事を収集しようとしている読者の数で決めることができるようになった。

収集価値のあるデジタルなものを幅広いオーディエンスに紹介しているインスタグラムによって、メディアの消費パターンが変化していることがより明らかになっている。「いいね!」「シェア」「サブスクリプション」ができるだけでは、もう常連のユーザーには通用しないのだ。次世代のメディア消費者には、価値があると思うコンテンツに関わるための新たな方法が必要となる。そのことは、例えば「レンズ・プロトコル」のクローズドベータ版の運用でも実証されている

好きなコンテンツを集めることは、何も新しいことではない。日曜の午後、お気に入りのアーティストに関する雑誌記事を、キッチンのテーブルで注意深く切り抜いたことを覚えているだろうか?あるいは、プレイリストの曲を慎重に選び、音楽プレーヤーのストレージをいっぱいにしたことは?

他の収集品と同様に、ニュースの見出しの中には感情に訴える価値を持つものがあり、さらに言えば、人類の歴史にとって価値があることを示しているものもある。だからこそ、eBayで古新聞が数千ドルで売られているのだ。

それならば、ビットコイン(BTC)の「タップルート」アップグレードや、エルサルバドルがBTCを法定通貨に採用したことを記念する記事を、独占的に所有してみてはいかがだろうか?今日はニュースのように見える多くの記事が、明日には貴重な遺産になるだろう。

今回の発表について、コインテレグラフのクリスチーナ・ルクレツィア・コルネール編集長は次のように述べている。「コンテンツプラットフォームがWeb3エコシステムのアクティブな一部になれるようにすることが、持続可能で創造的な経済の鍵である。コインテレグラフは、分散化されたこの分野を高い水準で取材し続け、ジャーナリズムの完全性を維持する責任を担っていることを、誇りに思っている。そろそろ、私たちの記事が収集品として扱われてもよい時期だ。そうなることで、記者が行う困難で重要な仕事への評価が高まり、独立したジャーナリズムの支援に役立つと信じている」。

コインテレグラフのヒストリカルNFTコレクションを支えるPOSプラットフォーム「ミントメイド」を開発しているのは、18年にNFTの裏付けを持つウェブシリーズを立ち上げて以来、メディアのトークン化というコンセプトを探求してきた、非代替性トークンのパイオニアたちのチームである。

ミントメイドの創設者であるイワン・ソコロフは、次のように述べている。「この大胆で革新的なプロジェクトのために、このような評価の高いメディアとチームを組むことができ、この上ない興奮を覚えている。何十年もの間、歴史上最も重要な日の新聞は、コレクターによって大切に扱われてきた。記事をNFTに変えられるようにすることで、この歴史ある伝統を21世紀に引き継ぐことができる」