ドナルド・トランプ氏のミームコイン「オフィシャル・トランプ(TRUMP) 」は、過去24時間でさらに130%の上昇をみせている。市場では、1月20日までにその価格が倍増するとの予測も出ている。
TRUMPを「1000億ドルに」
仮想通貨取引所ビットメックスの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏は、このミームコインの急成長についてコメントし、仮想通貨コミュニティを騒がせている。
「もう半分以上達成した」とヘイズ氏は1月19日に価格が60ドル付近で推移している際に述べた
「デジェン(投機的なトレーダー)たちよ、皇帝を祝おう。このミームコインを月曜までに1000億ドル規模に引き上げよう」
ヘイズ氏の発言は、1月20日のドナルド・トランプ氏の米大統領就任式当日までに、このミームコインTRUMPの時価総額を1000億ドルにまで引き上げようとの呼びかけだ。
TRUMPの登場とその急騰ぶりは、ここ数日の仮想通貨市場で最も注目されるイベントとなった。
OFFICIAL TRUMP 15-min. candle chart. Source: TradingView
このミームコインは、大統領就任式のわずか2日前にローンチされて以来、前例のない急上昇を見せており、数日で時価総額が120億ドル(完全希薄化評価額で750億ドル)に達した。これにより、執筆時点で時価総額ランキングのトップ20の中に入っている。
この急騰はソラナ(SOL)の価格も上昇させ、ライバルであるイーサリアム(ETH)を上回るパフォーマンスをみせている。
市場全体の流動性が他のアルトコインからこの新しいミームコインにシフトしたことで、仮想通貨市場の状況は一夜にして大きな変化みせている。
オンチェーンでの政治的説明責任?
このミームコインはバイナンスやコインベースといった主要取引所に上場したことで、多くの投資家にアクセス可能となり、その時価総額の拡大に寄与している。
さらに、ヘイズ氏はTRUMPがオンチェーンで政治的説明責任を実現する可能性について論じるエッセイを書くことをほのめかした。
このような見解は、ミームコインが投機的な資産にとどまらず、政治的表現や関与の媒体として機能し得ることを示唆している。これにより、政治的リーダーとその支持者とのデジタル時代における相互作用のあり方に影響を与える可能性がある。
ヘイズ氏が示すように、TRUMPが単なる投機対象を超え、政治的議論のための手段として機能する未来像は、現在進行中のミームコイン熱に新たな次元を論点を加えることになるだろう。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。