ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります

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ビットコイン/ドルは前回の記事で記載した、黄色の予測シナリオとほぼピッタリの動きとなっている。(図1、2参照)

一時は直近最高値である$13785に迫る動きとなったが、前回の記事で意識すべきレジスタンスゾーンとして記載した$12941~13310に到達後、一気に失速する形となった。

(図1 7月3日に投稿した予測シナリオ)

(図2 7月3日に投稿した予測シナリオに対してのその後の動向)

今回の下落の原因はFRBのパウエル議長がフェイスブックの仮想通貨「Libra」に対して規制面に関する深刻な懸念点を払拭する必要があると指摘したことが背景のようだが、前回記事を投稿した7月4日の時点で黄色のシナリオとして$12941~13310到達後に下落することは既に予測済みであった。

市場では基本的にインサイダー取引がある限りはテクニカルがファンダメンタルズを織り込む形で先行して動くことが多いために、テクニカル技術を身に着ければファンダメンタルズよりも1歩先に価格の動向を予測することができる。

現状は$10926~11257で何度もサポートされている状態ではあるが、一つ気にしておくべき点は7月2日の時点で4時間足ベースでは$10377を終値で割れている点だ。

ダウ理論における上昇トレンドの定義は高値も安値も切り上がり続ける状態のことを示す。

この理論に従い、現在のチャートを見てみると、前述した通り、7月2日の時点で4時間足ベースで$10377を終値で割れたことにより、まだ高値は更新する可能が残されていたとしても安値は既に切り下がっているために、一旦上昇トレンドが終了している可能性を疑わなくてはならない。(図3参照)

(図3 7月2日にダウ理論における上昇トレンド崩壊を示唆)

7月4日に投稿した前回の記事で黄色の予測シナリオとして、12941~13310に到達後に下落するシナリオを予測していたのも、7月2日の時点でダウ理論における上昇トレンド崩壊が確認されたからである。

今後のビットコインの動向を予測するために、このパターンが起こった時の事例として過去のEUR/USDチャートを見てみるとしよう。

以下の画像をご覧頂くとEUR/USDは上昇トレンドを形成したのちに1.220302のトレンド終了ポイントを一旦下抜けたために、上昇トレンド崩壊を示した。(図4 参照)

(図4 ダウ理論におけるトレンド終了を示唆した後の動きの事例 EURUSD)

その後にプルバックが起こったものの、これは一時的な調整となり調整ABCを形成後に再び失速する形となった。

トレンド終了ポイントを抜けたからといって、必ずしもこのパターンになるとは限らないが、このパターンは私の経験上よく見かけるパターンなのでこのような展開になる可能性を警戒しながらトレードしていく必要がある。

ダウ理論における上昇トレンド終了ポイントを割れたことを考慮すると$8796~9243、もしくは40%下落した地点である$7996~8203まで下落する可能性はまだ残されているために注意が必要だ。

今のところはメインシナリオとしては前回の記事に記載した黄色のシナリオの動きをメインシナリオとして想定しているために、$9712~10369までの下落の可能性は見込んだ方が良さそうだ。(図2 参照)

現在は$10926~11257でサポートされており、一つの押し目買いゾーンでプルバックしている状態で、今後の注目ポイントとしては、このプルバックが$12050で上値を抑えられるかだ。

ここで上値が抑えられた場合は図2の黄色のシナリオが継続する可能性が高くなる。逆にここを明確に陽線などで強く突破するようであれば再度、$12941~13310まで上値を伸ばす可能性がある。

図2の黄色のシナリオがメインシナリオとなるのであれば、細かな動きとしては以下の画像の赤のシナリオのような動きになる可能性が高い。

(図5 今後の価格動向予測)

その他にもオレンジと緑のシナリオも想定しておくべきだろう。(図5参照)

押し目買い検討ゾーン

  1. $9712~10369($13788の高値から約30%下落した地点)
  2. $8796~9243(綺麗な調整ABCの着地点+ダイアゴナルトライアングルライン(斜行三角形)の下限)
  3. $7996~8203($13788の高値から約40%下落した地点

売り検討ゾーン(決済検討ゾーン)

  1. $11853~12280
  2. $12941~13310
  3. $14604~14895

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著者 トシムリン
トレード歴14年の現役為替トレーダー。20歳の頃から専業トレーダーとなる。6年間はトレードが上手くいかず一時借金を背負ったが、研究と分析を積み重ねて独自手法を編み出し、7年目からプラス収益となり、そこからは安定的に利益を出し続けている。一般投資家が持ちえないマーケットの内部構造を多角的に分析して市場を予測していくことが得意分野。 分析能力と育成能力に定評があり、トレード教育によって多くの常勝トレーダーを輩出している。