ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります

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ビットコイン/ドルは前回の記事では「$11766~11935まで調整をつけて上値が重いようであれば短期戻り売り検討」と記載したが、この戦略の通り、この価格帯まで調整をつけて大きく下落する格好となった。

また、「視点を広く見るとフラッグパターンを形成している状況であり、セオリー通りの動きとなるのであれば、もう一度下に大きく叩かれる可能性もあるので注意とも記載」したが、この予測通りの展開となり、$11766~11935から下落が続いている状況である。(図1,2参照)

(図1 前回の記事の事前予測)

(図2 前回の記事に対するその後の動向)

前回の記事までは6月27日まで続いた上昇に対するフラッグパターン形成中の可能性が一つのシナリオとして濃厚ではあったが、8月15日に下落してボトムを付けた際に7月29日のボトムよりも安値が切り上がって反発したために現在は複数のシナリオを想定しておくべき状態となっている。

今のところ考えられるシナリオとしては以下の3つ。

  1. フラッグパターンE波形成中(図3参照)
  2. トライアングルパターン形成中(図4参照)
  3. 複合修正パターン形成中(ジグザグ+トライアングル)(図5参照)

(図3 フラッグパターンE波形成シナリオ)

(図4 トライアングルパターン形成シナリオ)

(図5 複合修正パターン形成中シナリオ)

いずれのパターンにせよ$10000を下回れば大手仮想通貨投資ファンドGRAYSCALEの断続的な買いが入りやすいことに加えて、8月15日に一時100万円を下回ったことで、さらに下落すると見込んだ投資家達がショートを行って含み損を抱えている状態なので100万円近辺に戻ってくると彼らの「やれやれ買い」が入りやすいために$10000はかなり固いサポートとなってきそうだ。

現在は中期エリオット5波目形成スタートの可能性が高まっており、短期的には5波目の中のエリオット下落3波目となるので、続落が考えられるが、$9630~9830は7月29日につけた安値と8月15日につけた安値同士を結んだ上昇トレンドラインに加えて、上記のプライスアクションが起こりやすいために引き続き根強い買いが入りやすいことが予測されるため、大陰線などで強く抜けてこない限りは$9630~9830で一旦利確を検討した方が良さそうだ。このゾーンを下回って突っ込み売りを行うと引かされる可能性(プルバックして含み損を抱える可能性)が高くなるので、ここからの突っ込み売りには注意をしなくてはならない。

$9630~9830を明確に突破した場合はフラッグパターンE波形成シナリオが濃厚となり、$8500~8700もしくは、$7672~8241まで続落する可能性があるが、$7672~8241より下を追いかけて売っていくのは危険なので注意。

とりあえずは短期的な動きとしては、現在はエリオット下落3波目となるために、どこで4波調整に入るかにもよるが、$10025~10213で下値が固くなり4波修正に突入した場合は$10309~10386、もしくは$10446~10564までの調整を待って、このゾーンで上値が重くなるようであれば5波目を狙った短期売り検討をしても良さそうだ。

もし、$10025~10213から強くプルバックした場合は$10779~10873まで引き付けて、上値が重いようであれば戻り売りを検討。

ここまで調整をつけて上値が重くなるようであれば比較的ベストな売り場となってきそうだ。

現在はいくつかのシナリオが考えられるために、できるだけ短期のトレードを心がけた方が良さそうだ。(図6参照)

フラッグパターンE波を形成しに安値を下回るのであれば、アセンディングトライアングルを形成しているのでそろそろ下落圧力が強くかかってきてもおかしくない。

8月はアメリカも夏季休暇に入っているために夏枯れ相場となり右往左往しやすい相場となるためにしっかりとテクニカルを身に着けて優位性のあるポイントでの売買を行わなければ、振り回されるやすいので、しっかりとテクニカルは身に着けて適切なタイミングで売買を行うべきだ。8月23日にはパウエル議長の講演があり、その発言次第ではビットコインも大きく動く可能性があるので注意が必要そうだ。

(図6 今後の予測シナリオ)

意識すべきレジスタンスゾーン

$10779~10873

$10446~10564

$10309~10386

意識すべきサポートゾーン

$10025~10213

$9630~9830(トライアングルパターントレンドライン下限)

$8500~8700

$7672~8241(フラッグパターントレンドライン下限)

 

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著者 トシムリン
トレード歴14年の現役為替トレーダー。20歳の頃から専業トレーダーとなる。6年間はトレードが上手くいかず一時借金を背負ったが、研究と分析を積み重ねて独自手法を編み出し、7年目からプラス収益となり、そこからは安定的に利益を出し続けている。一般投資家が持ちえないマーケットの内部構造を多角的に分析して市場を予測していくことが得意分野。 分析能力と育成能力に定評があり、トレード教育によって多くの常勝トレーダーを輩出している。