インターネット上で発信者の追跡を困難にする匿名化ソフト「Tor(トーア)」が、仮想通貨での寄付を募るポータルサイトを立ち上げたことが18日に明らかになった。
トーアとは、「The Onion Router(タマネギルーター)」の略。発信者のサイトへのアクセスを、直接ではなく、玉ねぎの皮のように曲がりくねったルーティングでアクセスさせることで発信者を追跡しにくくする。
トーアの支持者と仮想通貨の支持者は、プライバシーや分散型を大切にする精神を共有していると言われる。一方、中国やロシア、ベネズエラなど、インターネットに対する検閲を強化する国々は、トーアを禁止している。
今回、トーアは、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ (BCH)、ダッシュ(DASH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、モネロ(XMR)、ステラ(XLM)、オーガー(REP)とジーキャッシュ(ZEC)で寄付を受け付ける。
14日、多額の仮想通貨モナコイン(MONA)を不正に取得したとして警視庁が書類送検した宇都宮市の少年は、トーアを使っていたと報じられている。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Tor Digital Privacy Project Accepts Donations in Cryptocurrency