著名ベンチャー投資家のティム・ドレイパー氏は、次の15年で仮想通貨市場の時価総額が80兆ドル(約8880兆円)に到達するとの見方を示した。ディール・ストリート・アジアが14日に報じた。現在は低調な相場が続いているも、いずれは米国の株式市場を上回る規模に成長すると予想していることになる。

シンガポールで開かれているDealStreetAsia PE-VC で講演したドレイパー氏は、最近の相場下落の要因は新たな資産クラスとしてデジタル通貨をみていない投資家にあると指摘。多くの人々が技術に慣れてくれば、世界中で多くの重要な産業を変えるだろうと話した。

「インターネットは100から1000億ドル市場を狙った。仮想通貨は兆規模のドル市場を狙える。ファイナンス、ヘルスケア、保険、銀行と投資銀行、政府などが狙い目だ」

今年1月のバロンズによると、米国の株式市場を包括的にカバーする指標であるラッセル3000指数は、30兆ドル。現在の仮想通貨市場の時価総額は、約2020億ドルとなっている。

ドレイパー氏は4月、ビットコインとその背景にあるテクノロジーの規模と重要性は、鉄器時代の到来、ルネッサンス、産業革命といった技術的大革命を凌ぐものがある、と発言していた。