仮想通貨業界で積極的な投資を行っている投資会社タイガー・グローバルが、人気のNFTプロジェクトであるボード・エイプ・ヨット・クラブ(BAYC)コレクションやNFTマーケットプレイスのオープンシーなど、複数の投資を大幅に減損したと報道されている。
ブルームバーグが匿名の関係者の話として報じたところによると、同社はBAYCへの投資を69%、オープンシーに対する投資を94%減損した。さらに、同社は他のポートフォリオ企業の評価額も引き下げたという。
コインテレグラフはタイガー・グローバルにコメントを求めたが、直ちには返答を得られなかった。
タイガー・グローバルはNFTだけでなく、ブロックチェーンのセキュリティやプライバシーに焦点を当てたプロジェクトにも投資を行っている。2021年には、同社はブロックチェーンセキュリティ企業のセルティックが分散型金融(DeFi)セクターのセキュリティ提供を拡大するための2400万ドルの資金調達ラウンドを共同主導した。
2022年には、タイガー・グローバルはゼロ知識アプリケーションプラットフォームのアレオ(Aleo)の2億ドルのシリーズBの資金調達にも参加している。この資金調達ラウンドはコーラ・マネジメントLPやソフトバンク・ビジョン・ファンド2が主導した。同年、タイガー・グローバルはレイヤー2ネットワークのポリゴンにも投資を行った。
NFT業界への投資の評価額を引き下げたのはタイガー・グローバル初めてではない。11月8日には、オープンシーの投資家であるコートゥー・マネジメントが、NFTマーケットプレイスへの投資を90%減損した。コートゥーは、オープンシーの価値を1億2000万ドルから1300万ドルに引き下げている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン